回るパチンコって、必要か?
回るパチンコは好きですか?
ある人から「回るパチンコってどう思う?」という質問を受けました。いや、そりゃ回らないよりいいでしょ! と思ったけど、ちょっと待てよと。
「回る」っていうのは、人によって異なる捉え方をしてるんじゃないか!? 回るというと分かりにくい(今はなかなか出会えない)から、「回らない」で考えてみよう。
業界人、セミプロ、ネット民にとっての「回らない」
回らない、渋釘とは、ボーダーラインを下回る釘のことを指し、客観的。
分岐スタートを超えない限り、回る、甘釘とは言わない。
店内全て甘釘というのは求めておらず、宝物探しのように回る台を探す。
これを見つけたとき「この店は回している」と判断。
彼らは台上の情報端末で千円当りスタートを数える。
求めるものは、ボーダーラインを超えて回るお宝台。
MAX民族にとっての「回らない」
適者生存で最後まで生き残った、現在の主力ファン。
彼らにとって回らない、渋釘とは、自分が当るかどうかが全てであり、感情的。
どんなに渋釘であっても、月に一度、10万円以上の大勝ちをすれば「この店は回している」と判断。
逆に、ボーダーを超えて回しても、自分が大勝ちできない限り、「この店は回さない」と判断する。
彼らは情報端末で波を読む。
求めるものは、大勝。
一般ファンにとっての「回らない」
彼らにとって回らない、渋釘とは、シマ全体を見渡して、玉が出ていないように見える状態を指し、主観的。
どんなに渋釘であっても、たまたま連勝すれば「この店は回している」と判断。
逆に、ボーダーを超えて回しても、連敗すれば「この店は回さない」と判断する。
彼らも情報端末で波を読む。
求めるものは、連敗の回避と、(少額でもいいから)連勝。
「回る台」を作ったらどうなるか
回る台を作ったところで、一般ファンやMAX民族には全く訴求しないと思うのよ。特に、一般ファンね。彼らパチンコを辞めるきっかけになったのは「大敗」ではなく「連敗」なわけで。
連敗を経てパチンコに楽しさも希望も見出せなくなり、離れた。残ったのは、連敗しても一度の大勝で酔い痴れることのできる、麻薬中毒系MAX民族のみ。
そんなMAX民族にとっても「回る機械」なんてどうでもよく、回らなくたって、一撃の勝利が大きければそれでいいわけでさ。
そもそも客はパチンコに何を求めてるのよ
- セミプロは「ボーダー以上の台」を望む
- MAX民族は「大きな勝利」を望む
- 一般ファンは「連敗しにくさ」を望む
パチンコへ求める物はそれぞれ異なるという点を抑えたい
- セミプロはボーダー以下なら「回らない」と言う
- MAX民族は大勝できない限りボーダー以上でも「回らない」と言う
- 一般ファンは負け続けるとボーダー以上でも「回らない」と言う
つまり、「回らない」というアンケート結果の中身は、同じではない
集計する人間に問題
客へアンケートを採ったり、2ちゃんねるを見たり、ブログやツイッターを見ていると、毎日数多くの「回らない」という文字を見かけます。
だから勘違いしやすいけど、表面上は同じ「回らない」「釘が渋い」という声ばかりでも、中身は異なると思うんだよね。
特に分析者が業界人であった場合、一般ファンやMAX民族が何を求めているか、見落とすんじゃなかろうか。もちろん私も、一般ファンやMAX民族の気持ちを知ってるわけじゃないのだけれど。
回る台は、誰も望んでない!?
仮に、かつてのパチコンのように、強制的に設計出率まで回したところで、ボーダー以下ならセミプロは嫌悪し、MAX民族は自分が大勝しない限り満足しない。
では一般ファンへアピールできるか? ってーと、それも難しい。なぜなら一般ファンの多くは既に離脱しており、彼らへ「回る台が出たよ」と伝える術がない。止めた人はチラシも見ないしね。
「回る台」ってのは、その奥に潜む感情を考えれば考えるほど、求めてるのは「回る以外のこと」ではないだろうか。
「回る」の定義づけから始めるべきだろうね
・・・とまあ、あれこれ書いてみました。八方塞がりな感じはするけれど、「回る」という言葉は人によって違うという考え方は、自分でも意外な方向性でした。
メーカー側、ホール側の「回る」も、違うような気がするよね。この辺はいずれ、もうちょっと踏み込んで考察してみたいところです。
だって、メーカーが「回る台を出しました!」と言い、ホールが「回る台を導入しました!」と言ったところで、どのファンも「回らない」と感じる危険性もあるんだから。
ただ、GIGAのチューリップパニックが大好きだった私としては、パチコン出すなら心から歓迎する。
ディスカッション
コメント一覧
確かに今更「回る台」が増えても手遅れかもしれないですが今のホールには「回らな過ぎる台」が多いのが良くないと思います。
一般ファンは「連敗しにくさ」を求めてるのでしょうが「長く遊べる」ってのも重要だと思います。
セミプロが求めるボーダー以上でなくていいから
もう少し遊べれば残り少ない一般ファンも残ってくれないですかね?
最近仕事帰りに1万円勝負するんですが150回に届かない事も良くあります。
そうですね、過剰に回らない台は、上記分類で言えばセミプロ層へマイナスのPRとなりますし、実際私もパチンコを打たなくなりました。
「長く遊べる」は、おっしゃるとおり重要ですね。そしておそらく、長く遊べる台は、連敗しにくいですよ。
長く遊べるとは、「その日、長く遊べる」なのか、「生活が破綻せず、何ヶ月も遊べる」なのか。ハラ監督さんの意図は、どちらですか?
すいませんm(_ _)mしばらく考えたんですがどちらがいいのか、よくわかりませんでした。
ただ、私の場合限られたお小遣いのなかで少しでも長期間遊びたいから1万円勝負してますね、1日でお小遣いなくなるのはあまりにも切ないんで(笑)
そう考えると何ヶ月も遊べるほうがいいのかな?
たぶん「両方」なんだと思うんですよ。
MAX民族ばかり残ってしまったため、「長く遊べる派」は、相対的に少なくなってしまった。ここに大きな問題があるんじゃないかと。
内容は理解出来ますしある程度納得も出来るのですが、
ファンを分類する事に重点を置き過ぎな気がするのですが。
確かにボーダー論者なんてのは僅かで、
波を気にしたりオカルトを気にしたりなんてプレイヤーが多いですが、
「今日はなんかコレ良く回るね。」
なんて言われるお客様もけっこういらっしゃいます。(もちろん開けた台)
ボーダーをあまり気にされるようなお客様ではありませんが、
それでも体感で、いつもより回る。いつもより回らない。
という事を気にするお客様もかなりの数いらっしゃいます。
プレイヤーを一概に分類しすぎるのは本質から乖離する原因にもなる気がします。
重点を置きすぎ、というか、分類するためにやったので(汗)
エセ研究者の思い込みです(‘A`)
でも確かに、分類しすぎると本質から乖離するかもしれませんね。従来通り「客」として、ざっくり捉えた方が、良さそうです。
「客は回る台を求めている」というコンセンサスに乗っかる方が楽そうですし(本音)
ただ、分類として「セミプロ・MAX民族・一般ファン」というのは使いやすそうなので、今後も時々使うかもしれません。今回のような決め打ちの完全分類はしませんので、ゆるっと見ていただければと思います。
ちょっと強い表現になり過ぎました。すいませんでした。
「客は回る台を求めている」ってのは自分も?と思うのも事実です。
そんな単純な話しじゃないだろと。
特に今回某団体が言った内容に関しては特に。
なんか「回る台を求めている」っていうよりも
「期待感を求めている」っていうのが一番しっくり来る気がします。
今の機械って演出もスペックも釘もそうですが、期待出来ないんですよね。
いえいえ、そもそも私が何の根拠もないのに分類しちゃってるのが悪いんですから( ̄▼ ̄;)
「回る台を求めている」という意見に対して、真っ向から反対の論陣を張ろうとすると、かなり反発を受けるなと感じました。
そんなわけで。
今後は、「千円で100回くらい回る台(1回転あたりの時間は今まで通り)」という路線を求めていこうと思いますw
パチコンの是非は扠置き・・・w ←ホール側として扱いが難しかったトラウマ
GIGAにはお世話になりました(笑)
1,000円握りしめて粘ること数時間・・・
毎日1~数万円の勝ちを繰り返し、夜はステーキにカラオケに飲みで毎日が宴会状態だった懐かしき思い出w
今思うとハイエナというか(全く客は居なかったのでハイエナではないw)、止め打ち玉増やし行為しかしてなかった自分ら(仲間と連れ打ちw)を何故あの時、店員は注意し出禁等にしなかったのか・・・
今になって勝手に申し訳ない気持ちでいっぱいです(^_^;)
回る回らないの感覚は甘い辛いと一緒だと思います。
・店にとって甘い機械=客にとって回してくれないから辛い機械
・店にとって辛い機械=客にとって回してくれるが当たらないから辛い機械
( ゚д゚)ハッ!
どっちもダメじゃん!(笑)
ともかく、持論(昔の上司に教わって感銘した論)として・・・
「店の意図しない動きが客にとってチャンスであり面白さ」
と思ってます。
「チョイ渋なのに出ちゃった!(・∀・)」や「激甘なのに出なかった(´・ω・`)」(※店と客では顔は逆にw)というやり取りが本来の姿かと。
でも立場が違うと感覚が変わるので難しいとこですが、バランスが取れてた過去と何をしても渋くなる(渋いと感じる)現在では雲泥の差ですもんね。
長文失礼しました(汗)
チューリップパニックを拾ったときの喜びはハンパなかったですよね。当時としては空前の早さで撤去されちゃいましたが( ̄▼ ̄;)
GIGAまで戻らずとも、エキサイトレディなんかは30秒に1回、電チューが2秒くらい開いちゃうので、かなーり儲けさせてもらいました。そういう良い思い出があるから、今の機械がつまらなく感じちゃうのかも。
>店の意図しない動きが客にとってチャンスであり面白さ
ああああ、これ、すごく分かる。打ち手として感じる「してやったり!」というのが、金額以上の喜びになってました。
ホールがハンマーひとつでコントロールできる部分(ベース)の占める割合が多かったので、思い通りできたんでしょう。おっしゃるとおり、バランスが崩れちゃったんだと思います。
台に当たり確率のポップを取り付けてる店は多いけど、機種毎のボーダーを貼るのは違反なのかな?
薄利多売、近隣に絶対に負けない調整の自信がある店だとアピール出来ませんかね。利益確保はアタッカー周りの調整で気付かれにくくして、セミプロもまんまとおびき寄せるとかw