PRESSPY~プレス発表のあるべき姿

お仕事, メーカー, 新台レポート

藤商事のプレス発表に思うこと

ZETMANに期待しよう!

いつもの感覚で東京支店へ行ってしまった(汗) ZETMANのプレス発表は、品川駅港南口のJOYSOUNDで行なわれました。

全国規模のコラボレーションをするらしいですよ!

 

・・・提灯記事、ここまで

 

いつものように藤商事

場所は変わっても、いつもの藤商事だった。
機械はあまり打たないけど、この会社のプレス発表は好きです。

いつものように広報の上平さんの司会で始まり、
いつものようにPVを流し、
いつものように開発者が説明し、
いつものように別室で写真撮影をし、
いつものように思う存分試打させる。
試打コーナーには開発者もいるため、コアな質問にも対応してくれる。
で、お土産は簡素。

 

これだよなと思う。さすがにリングの時はホテルを借りて、松元副社長の話もあったけど、基本的に藤商事のプレス発表は、簡潔にして簡素、これ以下だと機械を売る気あんのかと問われかねない、

ギリギリのシンプルさを保つ。今回のZETMANも、この路線は貫かれていた。大したもんだよ藤商事。

 

自信があれば打たせたくなるはずなんだ

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2台島を並べ、試打コーナーを確保している

カラオケ屋でプレス発表といえば高尾だけど、そういえば高尾も、確実に試打機を用意するよね。西陣も今は試打機を用意するようになったけど、前回のモモキュンソードは会場の都合で設置できなかった模様。残念。

 

高尾は藤商事よりも上で、ほぼ必ず、内ヶ島副社長により、業界動向、自社のポジション、機械への意気込みが語られる。ホテルで行なわれるメガコンテンツ系を除き、一般機種のプレス発表は、高尾こそ至上。

 

何年も前から言ってるけど、試打機は必要

食べ物の新商品発表会で試食させなかったら、「味に自信ないのかな?」と思われるでしょ。酒やジュースの発表会で試飲させなかったら、どうよ。

どんなに素晴らしい、美味しいと言ったって、まあ、信じられませんわ。個人的には、試打させない機械って、つまらないんだろうなと思う。メーカーに自信が無いのだろうと。だって、自信あったら食べてほしいでしょ、飲んでほしいでしょ、打ってほしいでしょ。それをしないということは、つまり・・・。

もしくは、プレスの抱く感想を統一したいのかもしれない。打たせてしまったら最後、記者はそれぞれの感想を抱く。スライドや写真撮影だけにとどめれば、メーカー側の思い通りの記事しか書けないからね。

 

プレスは思い通りになっても、客は思い通りにならない

もちろん、試打機の設置を嫌う会場もあるよ。でも、そういう会場を選んだのは、メーカーでしょ。商品を遠巻きに見せるだけで、資料を渡して「ユーザーを飽きさせない演出、ギミックを搭載!」って、ただの自画自賛じゃん。

自儘、我褒め、自慰。色んな言い方あるけれど、少なくともホールに設置されたとき、キャンペーンガールは客の横に張り付かないわけでさ。

試打させないなら、高い会場を借りる意味はあるのかと。それなら、動画を撮影し、画像素材と一緒にプレスへ郵送したっていいわけじゃんか。隠し続け、販売台数は伸びたのか。稼働は伸びたのか。違うなら、堂々と試打させるべきだ。

 

プレス発表の要素

  1. フォトセッション
  2. 開発担当による機種説明
  3. 広報担当による案内(取材受付、データダウンロードPASSの説明等)
  4. 試打
  5. 役員の語るマクロの話
  6. 質疑応答
  7. プロモーションビデオ
  8. 版権に使用されている実際の芸能人や声優のトーク

この辺の組み合わせだろうなと思う。当然、上へ行けば行くほど必要になってくるわけだけど。

 

大一商会のプレス発表に思うこと

大一商会は頑なに試打を拒否する。今回のTMRだけでなく、新枠投入のバイオハザードも試打抜きだった。ひぐらしなんて、広い会場でOVAまで流しておきながら、試打抜き。

最後の試打はラストサムライだったかなぁ。あれで「試打なんて、やってもやらなくても、販売にも稼働にも関係ない」と結論を出したのかもしれない。

 

大一商会はダメなのか

かつてゴリゴッドの時に散々否定したくせにアレなんですけど、おそらくこの会社は、試打させず、試打以上の印象をプレスに残そうとしているのではないか? と思うようになった。

氷川きよしでは氷川きよしが、TMRでは西川貴教が。本人登場というのは、こと歌モノにおいては最強の武器でしょう。誌面へ写真を掲載するとき、キャンペーンガールよりも芸能人本人の方が「映える」。

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©DIESEL Corporation  by the courtesy of Epic Records Japan

 

試打以上の感動を与える

実際、大一商会は必ずプロデューサーが機械を語るし、メイン機種では市原社長も出てくる。試打や機械撮影は別の日に用意する。上記プレス発表の要素は、おおむね達成しているのだ。

個人的には今でも、プレスへ打たせるべきだと思う。ただ、「あえて試打させない」という路線を貫こうとする、大一商会広報の執念は伝わった。

 

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©DIESEL Corporation  by the courtesy of Epic Records Japan

とはいえ。オールナイトニッポンで軽妙なトークを繰り広げていた「西川貴教ちゃん」が目の前でトークした時点で、私は、負けです(´・ω・`)