情熱リーグ2014で吉田的に高評価だった上位3店舗

ホール

グランド二軒屋@徳島

努力は当り前。必要なのは具体例

今回の優勝チーム。具体例に富んでおり、極めて現場主義の内容だった。吉田の評価は2位でした。

そうなんだよね。努力や感動ばかり強調するチームもあるけど、努力なんてもんは「やって当り前」なんだ。ましてや決勝に残るホールは皆努力してる。

高い位置から伝えるべきは感動的な努力ではなく、実際にお客様を増やした工夫だろう。それを初っぱなから気付かせてくれたグランドの勝利は、情熱リーグを変化させるかもしれないなと思った。

 

てか、どのチームも絶叫するんだよね。私が店長なら、女性スタッフや掃除のおばちゃんに次々と、コンサル顔負けの講演させるわ。それぞれの分野で行なった工夫を洪水のように紹介する。観客からすればとんでもない衝撃だと思う。差別化を苦手とするパチンコ業界の縮図と言えなくもない。

 

それは礼か演技か

終了時「ありがとうございました!」と声を合わせたとき、全員、身体の横に手を置いて頭を下げた。他の全てのチームはヘソや、更にその上で両手を組んでいたため、余計に好印象だった。

冷静に考えてほしいんだけど、日常生活で誰かへ感謝するとき、両手をヘソの上で組む? 手は身体の横になるはずだよ。つまり、ヘソの上で手を組むのは接客ではなく「演技」なの。

サービス業において、私はこれを否定しない。その演技も価格に入っていると思うから。デパートなんかもそうだね。演技として分かってやってるなら、それはOKだ。分からずにやってるならただのオナニー。

グランド二軒屋の手を組まない挨拶は、とても輝いて見えました。普段は手を組んでもいいんだよ、演技だから。でも本当に感謝した瞬間は、演技であっちゃいけないよね。

 

 

セントラルパーク津久見@大分

最大の地域貢献とは

グランド以上に具体例を盛り込んでいました。吉田の評価は、僅差の3位。

南海トラフ地震へ対応するため準備をするあたり、素晴らしい意識だと感心しましたよ。特に「命を救うホールは、最大の地域貢献ではないか」という言葉に痺れたよ。全日遊連の標語にすべきだとさえ思った。

ただ、今回は実際の被災企業もエントリーしていたため、どうしてもそっちへ食われてしまった感はある。

 

客を増やした上で行なう正義

CPの人達は自信を持ってほしい。優勝こそ逃したけど、あなた達の方針は間違っていない。これから日本は更なる過疎化に見舞われる。人口2万人以下の土地へ出店したホールは、地域の一部とならねば生き残れないわけで。

「提供する価値はパチンコだけでいいのか」と深く自問自答し、前へ進もうとする姿勢は、必ず業界の宝となります。

ただ、ただね。社会性を追求した正しさは盲目へ繋がります。「地域地域と言いながら業績を落とす」のは、社会的に正しくとも企業的に間違いとなる。倒産してしまったら地域貢献もへったくれもないので、「まずは客を増やす」という軸だけは、忘れちゃいけないと思いました。

 

 

ニュー公楽WINS一関ライト館@岩手

情熱リーグで初めて感動した

今回、ぶっちぎりで優勝すると思った店舗。もちろん吉田の評価もぶっちぎりの一位。

具体的な工夫は少なかったものの、「そもそもパチンコ屋とはこうあるべき。こうすることで客は増える」という根本を語ってくれた。WINSは先日、盛岡の店舗を見たけれど、そうか、宝箱は一関にあったのか。半年以内に必ず行こうと思う。

情熱リーグを見るのは今年で3年目だけど、初めて感動した。初めて納得した。内容はここじゃ書けないけど、往復3万円の旅費を支払っただけの価値を得た。ありがとう、WINS。

 

 

情熱リーグ2014を振り返って

役者顔負けの舞台を展開したホールではなく、具体例を盛り込んだホールに、優勝の栄誉は与えられた。諸事情により結果発表を見られず会場を後にしたけれど、昨年までと異なり、ちゃんと得点を発表したらしいし。

で、だ。まあ、うちの読者は「情熱リーグを褒めるだけの記事」なんて読みたくないだろうから、一つだけ気になった点を書いてみる。

 

予選を行なう時期について

今回は何度か訪問したことのある店舗、チェーンばかりだったため、昨年や一昨年より冷静に見られました。冷静になると「見えてしまうもの」もあるわけで。

・いや、あなたのお店、金牙狼千円13回やん
・いや、あなたのお店、普段はそのサービスやってないやん
・いや、あなたのお店、言うほど稼働してないやん

予選となるミステリーショッパーは、いつ頃やってくるんだろう。大体の時期を把握できれば、色々と対応可能だろうなと感じてしまいました。

 

情熱リーグを永続させるために必要なもの

そして、これは元々各方面から言われてることだけど、決勝の舞台と同じテンションの接客を普段やってるわけじゃないでしょ。ホールでは涙ながらに叫んでないでしょ。

当り前の話だけど、それはつまり、舞台と現実のホールは異なるということ。舞台では役者顔負け。実際のホールはパチ屋の店員ってんじゃアカンわけで。あまりに強烈な落差を感じてしまうと、ホールへ行ったときドン引きします。

スタッフの努力により稼働を伸ばし、舞台で発表する。それを目標とすることでスタッフの定着率は上がり、パチンコ業界で働くことに喜びを見出す。そしてついに、パチンコホールから日本は元気になる。

このコンセプトは正しいと思うし、演技臭い舞台も一つのコンテンツとしてアリだと思う。ただ、努力と感動話だけでは、ぶっちゃけ飽きるんだね。似たような話をさっきのチームも言ってたな、去年のチームも言ってたなって。

【感動演技+具体例】

このバランスを考えさせられる2014年大会でした。具体例を増やしていけるなら、情熱リーグはまだまだ続くと思った。

 

 

ホール

Posted by ボンペイ吉田