依存症の実例 分かるよ、分かる

個人ネタ, 業界ネタ

ギャンブル依存症

とある依存症団体の方から、初心者用(?)の書籍を教えてもらった。で、昨日一昨日と、笑っちゃうような釘を見てしまったので、今日はコーヒーを飲みながら読書です。

ところがね。

全然読み進められない。書いてある一つ一つに熟考してしまう。だって、パチンコ依存の気持ち、分かるもん。ハッキリと分かるもん。

 

ボンペイ吉田をして言語化できない心境

私のパチンコ依存は、釘を読めるようになる前の話だね。バイトで稼いだお金を全てパチンコへ突っ込んだ。

当時は競馬もブームだったんだけど、場外馬券売り場へ行きはしたものの、メインレースだけ少し買って、水道橋のみとやや、錦糸町のマンテン、銀星、ナポリで打ってた。

あの頃の心境を思い出すと全身硬直ですわ。強迫観念に近い感覚。これだけブログを書き、文章を仕事としている私でさえ、あの心境を言語化できない。

親の金に手を付けるまではいかなかったけど(当時の吉田家は破綻状態だったから)、一生墓場へ持っていくような、他人へ話せないこともやった。

そうか、あれは依存症だったんだ。

 

パチンコの仕事化

なぜ回復できたかってーと、勝ち方を覚えたから。当時は釘を読んでタコ粘りすれば勝てたし、ピカゴロウ、ユキダルマン、ザ・名古屋といった、単発打ちで勝てる機械もあった。

狙って勝てるようになった瞬間、パチンコは「仕事」になった。

仕事となったため、「近づいてはならない渋釘」に対する嫌悪を抱けるようになった。また、その後、日本中で等価無制限となったことで、私は少なくともパチンコへの依存からは抜け出せた。

逆だったら悲惨だよね。先に等価無制限渋釘だったら、私はとっくに破綻してただろう(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

株依存

とはいえ、依存というのはおそらく寛解しないのだろう。対象はパチンコではなくなったけど、今の私は株取引依存だ。

勝ってるからOKと言い聞かせてるけど、負けるようになっても止められないだろう。10年前、仕手株や新興株で大怪我したときと何も変わってない。

ホリエモンショックで大損したあと、取り返したくて「勝てるわけない」と分かっていながら突っ込んだ、エスサイエンス、東理、ジャパンデジタルコンテンツ、LTTバイオファーマ。そして任天堂。

 

株依存の相談機関は

アベノミクスに助けられ、10年来の損は全て取り返し、余剰資金で取引を継続できている。パチンコは実力で取り返したけど、株は運だね。政権に恵まれた。

実力で取り返せたから、今のパチンコはアホらしくて打てない。逆に株は、運だけで取り返したから依存から抜けられない。パチンコを打ちながらも、「なんで年末年始は取引所やってないんだよ! 早く1月5日になれよ!」とイライラしてる。

ただ、もしもリカバリーサポートネットワークの株版みたいな組織があったとして、私は相談するだろうか?

 

いや、しないね。

 

なぜなら、抱えている問題は解決しないから。

なぜなら、止めたいと言いつつ、止めたくないから。

依存になるきっかけとなっている現実は何一つ変わってないし、株取引の射幸心はそのまま存在する。そんな状況で株取引を「取り上げられる」なんて冗談じゃない。

もしも相談するとしたら私の家族だろう。貯金を失い、家族の財布まで手を付けるようになったとき、妹や母は泣き崩れながら、相談するのだと思う。

 

2015年の吉田は

パチンコの裏にもそういう光景は隠されている。というかもう隠せていないし、行政からも指摘されてるわけだし。

SISで4週しか稼働しない機械は依存できないほどつまらないってことだから、むしろ今のままで依存症対策になってるんじゃねえの?

なんて皮肉もあるけれど、ここはちょっと考えてみたい。

 

依存症になりにくい機械ってのはあり得るのか?

依存症になっても生活が破綻しない遊技機というのはあり得るのか?

今のパチンコは打てば依存になってしまう性能なのか?

そもそもパチンコ依存の定義はなんなのか?

 

定義づけし、予防を担うことって可能かしらね。2015年はこの辺に取り組んでみたいと思った次第です。

 

 

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Posted by ボンペイ吉田