ボン感・BUNBUNへ取材してみた

ボン感

そも蒲田とは

蒲田って激戦区なんだよね。

長年地元で高稼働を維持してきたヒロキ、金時に加え、最大手のマルハン、関西の雄キコーナ、静岡で鍛え上げた楽園、長崎の大手ビッグアップルと、普通なら絶対に出店しないエリアですよ。

そこへ6枚交換Aタイプ専門店という「稼働するわけない」組み合わせで攻め込んできたのがBUNBUN。誰だって、ヤバイ会社だと思いますわ。

 

そんなホールに、ブログを改変の上で無断転用されまして。苦情を記事にしたところ、先方の社長から謝罪を受けました。水に流すという意味でパチスパイを買ってもらった。

半年が経過し、まさかの設定漏洩騒ぎ。一体何が起きたのかと。思い切って取材を申し込んでみました。

 

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直井社長へ質問

取材場所はBUNBUNの3階にある事務所でした。運営会社CHSカンパニーの直井社長と、初対面となる和田店長からお話を伺いました。防犯上、社長の写真はNGとのこと。

 

ヨシダ「自己紹介をお願いします」

直井「まずはブログの件で、ご迷惑をおかけしました」

直井「株式会社CHSカンパニーの直井です。自己紹介・・・って、あらためて言われると難しいですね(笑)。元シェフです」

 

ヨシダ「はい?」

直井「フレンチの」

 

ヨシダ「マジっすか」

直井「マジっす」

 

いきなりド肝ぬかれた。

 

異業種への挑戦

ヨシダ「なぜシェフから遊技業へ?」

直井「去年の今ごろ、店を持たないかという話が来まして。それまでパチンコもスロットも打ったことはなかったので興味はゼロでした。ただその、イヤらしい思いで・・・」

 

ヨシダ「イヤらしいと言いますと?」

直井「儲かるんじゃないかと(汗)」

ヨシダ「あはは」

 

直井「父から相続した遺産をどうやって有効活用しようか考えていたんです。今思えば恥ずかしすぎる話ですけど、スロット専門店は、外からのイメージだと簡単そうに見えたんです。出せば集客できると、本当にその程度の認識でした」

 

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出せば来るというほど簡単ではない

ヨシダ「ホール経営が簡単だったらこんなに潰れませんよ」

直井「ええ、甘くなかった。料理人だったもので、美味い料理を原価割れで提供すれば流行るに決まっていると思っていたんです。しかし遊技業は、お客様の行動によって売上が左右されます。胃を痛めながらの勉強でした。売上はあるのに損をする。初めての経験でした。辛く、苦しく、悔しくて」

 

ヨシダ「それはキツイですね」

直井「美味い料理が安いんだと、お客様へ伝えるにはどうすればいいか。ここで大いに悩みました。至った結論は『長く遊んでもらおう』と」

 

ヨシダ「迷いは消えましたか」

直井「いえ、結論はまだ見えていません。試行錯誤を繰り返しているものの、未だ暗中模索です。アイディアに対してお客様からの反応はあるんですが、『店と客とのズレ』とでもいいましょうか、BUNBUNは嘘つきだと言われる。お客様の心に迷惑をかけてしまっている」

 

ヨシダ「信用できないという烙印を押されたと」

直井「そうですね。開店当初は電車を乗り継いで遠方から来られるお客様も多かった。しかし今は、電車に乗ってまで来たくないという声をいただきます。もちろん等価じゃない部分も大きいでしょうけど、朝イチの抽選入場で漏れたらもうダメだと感じる人も多いんです」

 

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BUNBUNの客層

ヨシダ「そういう意味では客のレベルが高いですね」

直井「この商売を始めてから私も打つようになりまして。打ち始めて分ったんですけど、うちのお客様はすごい。カチカチ君を使う人、いわばセミプロが多い。これだけ上質な客層は日本一だと思うんです」

 

ヨシダ「セミプロを喜ぶオーナーさんは初めて見ました(苦笑)」

直井「一方で、上手い人が多いゆえに、捨てられた台は低設定だろうと思われてしまう。彼らだって神様ではありませんから、高設定に気付かないこともあります。そういう台が夕方以降も座ってもらえないと、設定する側としては辛いですね」

 

ヨシダ「社長は打つんですか?」

直井「マイジャグラー2をたしなみます」

 

 

和田店長へ質問

和田「はじめまして。7月から店長をやっております、和田と申します。業界歴は20年、好きな機械は初代アレジンです」

ヨシダ「パチンコですか!?」

和田「スロットならジャグラーAPEX。古いところだと、ソレックスやスープラです」

 

BUNBUNに理念はあるのか

ヨシダ「ブログのコメント欄にも多く寄せられませしたが、BUNBUNの理念はブレまくっていませんか?」

和田「お客様に楽しんでもらえるお店。スロット本来の面白さを感じる、日本一長く遊べるお店を目指しています」

 

ヨシダ「和田店長はかつて、鉄火場を目指すとおっしゃったそうですが、日本一長く遊べる、とは乖離していますね」

和田「鉄火場とは、設定を探しガツガツ攻めるイメージです。結果として高設定をつかめば長く遊べるわけですから、そこにブレはありません。そのための6枚Aタイプ専門店です」

 

ヨシダ「運営にあたって心掛けている点は?」

和田「嘘をつかないこと。嘘をついたと思われないようにすること」

 

ヨシダ「その割に2ちゃんねるでは荒れてますね

和田「2ちゃんねるは見ないので分りません。ただ、店長は叩かれてナンボと思っているので、叩いてもらうのはOKです」

 

ヨシダ「いやいや、見てるでしょ」

和田「見てません」

 

ヨシダ「リール7並びは2ちゃんねるの影響では?」

和田「いわゆるガックンチェックをされたくないので始めました。1Gだけ回して台移動する人が多く、注意すれば止めてもらえるのですが、イタチごっこになっていました。ですから、むしろ、良くやったという声をいただきます」

 

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ライター取材について

ヨシダ「ライターを呼びすぎのように感じます。その費用でHANABIを買えるのでは?」

和田「金銭的に導入できるかと言われれば導入できます。しかし、機械とライター取材とでは求める物が異なります。どの企業でも、機械購入費と販売管理費は別の経費のはずです」

和田「ライター費用を捻出するために設定を下げてるのでは? という声もいただきますが、もともと別の費用であることをご理解ください」

 

ヨシダ「すみませんけど、全然納得いかない。理念は変わっていないと言うけれど、ライター全否定から全肯定へ変えてしまった」

直井「それは私から説明させてください」

 

直井「お恥ずかしい話ですが、開業当初、私はライター取材の意味さえ理解していませんでした。『不要な経費ならば、お客様へ還元した方がいいよね』と、その程度の認識です。取材否定ありきではなく、長く遊んでいただくのには不要だろうと考えたんです」

 

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直井「しかし客数は増えません。『ひょっとしたら、ライター取材を求める人も多いのではないか?』と考えるようになります。試行錯誤の過程で、ならば試してみようではないかと。どうせやるならば効果を検証しやすいように、連発しようと」

直井「これからも、否定ありき、肯定ありきではなく、試行錯誤を繰り返しながら、より良いホールにしていきたいなと思います」

 

ヨシダ「コンセプトは変わっていないとおっしゃる」

直井「変わっていない・・・のですが、お客様にそう思われていないならば、私達のやり方に反省すべき点がある

 

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設定漏洩について

和田「公式WEB上にて、元スタッフAによる設定漏洩疑惑を、まずは謝罪させていただきました。その後社内調査を重ね、弁護士同席の上でAともヒアリングを行いましたが、漏洩の事実はありませんでした

 

ヨシダ「なかった!?」

 

直井「はい。ありませんでした。社内には、漏洩の事実を確認できるまで伏せるべきだという声もありましたけど、彼は事実と異なるツイートを、休憩時間とはいえ勤務中に行っていますからね。スタッフとお客様を守らねばと思い、公式謝罪に踏み切ったんです」

和田「調査結果は後日掲載いたしますので、そちらをご覧ください」

 

注記・取材のブログ掲載を遅らせたのは、私のスケジュールの問題もありますが、調査結果を見たかったから、という思いもありました。本日付で公開されたようなので、こちらからご確認ください

 

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BUNBUNは大丈夫なのか

ヨシダ「私はブロガーとして何年も記事を書き続けていますが、はばかりながら申し上げると、和田店長さんのブログは、よろしくない

和田「ご指摘の通り、ブログは全面的に見直す予定です。一旦閉鎖の上、情報発信のあり方をあらためて構築します」

直井「今回の件は私達の管理責任です。これからは教育体制を改めると共に、私達も経営改革に挑まねばなりません」

 

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いいパチブログに寄せられた質問

ひょっとして炎上マーケティングでは?

直井「違います。そんな余裕ありません(苦笑)」

 

I社員が背の高い常連に設定を教えているのでは?

直井「I社員は設定をする立場にありませんから、教えることは不可能ですね。ただ、彼はとても丁寧な接客をします。常連さんと話すことも多いので、他のお客様からは何かを教えているように見えたのではないでしょうか」

 

デカさんは出入り禁止なの? 大量の貯メダルを一気に交換してから来なくなったみたいだけど

和田「特定の人の話はお受けできませんが、今まで出入り禁止にした人は一人もいません」

直井「貯メダルを頻繁に交換する人と、貯めに貯めて万枚単位で交換する人がいます。貯めるタイプは台の立ち回りが上手いように感じます。長期スパンで挑んでいるのかもしれませんね」

 

和田店長がインタビューに応じてくれない

和田「そんなことはないと思いますが・・・。実際、今日も応じていますし」

 

特定日の末尾優遇について

和田「末尾を想定して打たれる方が多いので、それだけゲーム数も伸びます。Aタイプですから、ぶん回せば当然それなりの回数になるんです」

 

ヨシダ「末尾を優遇しているわけではなく、どれも高設定であると!?」

直井「それ、私が言ったらまずくないですか?」

ヨシダ「あ、まずいですね。うちのブログが警察のご厄介になる」

直井(笑)

和田(笑)

 

(´・ω・`)ショボーン

 

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まとめ

というわけで、BUNBUNへの取材でした。ギリギリまで突っ込んでみましたけど、直井社長は物腰穏やかで、業界では滅っっっ多に見られないタイプでした。和田店長はイケイケだけど煽りに弱いタイプと見た

設定だの出玉だのという部分は話半分に聞いてたな。確かに1ヵ月打ってプラ収支だったけど、取材者に対して「当店は低設定です! お辞儀の角度に対してカネを使ってもらいます!」なんてことは言わないわけで。

 

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ただ、オーナーさんが業界初挑戦ということで納得いった部分は多い。元シェフだからってのもあるんだろうけど、料理人は「まず試してみる」のよね。試さずに味は分らないから。

その発露とも言えるのがライター取材なのだろう。店長変わったし色々試してみようや、という単純な理由だった。

 

好意的に考えるならば、コンセプトを変えたというよりも、試行錯誤で一番左から一番右へ振り子を振ったような感じ。取材してしまった以上、私は二度と打てないけれど、あれこれ試すのは悪いことじゃない。

 

願わくば、試しちゃイケないものまで試さないようにしてほしいなと。いずれにせよ、これからも振り子はブンブン振れるんだろうね。

 

BUNBUNだけに

 

終わり

 

ボン感

Posted by ボンペイ吉田