パチンコの窓口 4回目/5

お仕事, スロット, パチンコ, ホール, ボン感, メーカー, 業界ネタ

パチンコの窓口第一回・業界の現状
パチンコの窓口第二回・Interesting(興味を持たせる)
パチンコの窓口第三回・Intelligence(知の殿堂)
パチンコの窓口第四回・Information(情報発信)
パチンコの窓口第五回・まとめとパワポ資料

三つの機能の三つ目

Interesting(興味喚起)、Intelligence(知の殿堂)ときて、最後にInformation(情報発信)です。

 

Facebookで論争になった話

以前、Facebookで「パチンコ業界の社会貢献は方向性としてどうなんだ」と書いた。盲導犬に警察車両、車イスに救急車。あらゆる貢献をしているのに、パチンコバッシングは鳴り止まない。

なんでこうなるのかと考えたら、社会貢献の「そもそも」に問題があるんじゃないかという点に思い至った。組合関係者の多くは「貢献してもマスコミは取り上げてくれない」と嘆く。私もそう思う。褒めてくれないにしても、なぜバッシングとなってしまうのか。

でも、考えてみると、例えばパナソニックやトヨタ自動車の社会貢献を私達は知っているだろうか。パナは毎年30億円、トヨタは140億円を投じているが、マスコミで報じられることはない。当然、誰も知らない。でも彼らは金を投じ続ける。見返りを期待せずに。

 

社会貢献は社会への感謝から始まる

対するパチンコ業界「全体の」社会貢献金額は17億円だ。金額面だけでも上場企業1社にすら及ばないのに、「マスコミで取り上げてほしい」「褒めてほしい」「せめてバッシングすることないじゃん」等々、そういう考え方をしている時点で、もう、前提を履き違えている。

社会貢献は社会に対する感謝から始まるものであり、見返りを求めるものではない。もしもパチンコ業界が社会貢献で見返りを求めているのだとしたら、ひょっとして「社会への感謝」が足りないのではないか!?

 

事実なのだから正直に伝えよう

もちろん実際には、感謝不足などという事はなく、清掃や祭りなどの地域活動へ参加するホール企業、組合も多い。地域への感謝を込めて利益の一部を還元している。

ただ、これらはネット上で調べても、なかなか出てこない。反日だの慰安婦だのという話に隠れてしまい、業界誌のWEBページへはなかなか辿り着けない。

見返りを求めないとしても、誤解だけは解いておきたいではないか。事実を報知する場があってもいいではないか。

 

パチンコの窓口から発信する情報は7つ

  1. パチンコ機・スロット機の歴史(博物館機能)
  2. 暴力団排除の戦い(都道府県遊協の歴史)
  3. 過去にあった犯罪や不正と現在の対策
  4. パチンコに関する文献(図書館機能)
  5. パチンコ業界の社会貢献紹介
  6. 依存症相談拠点の紹介
  7. サプライヤーの紹介

 

過去、現在、未来を一本の線につなぐことで、パチンコ業界は日本社会に根付いているのだと示そう。特にサプライヤーの紹介は、意外性を持って受け止められるはずだ。

 

あなたも知っている企業が必ずある

ヤマハ、オムロン、シャープ、コナミといった、誰でも知っている企業から、加賀電子、アクセル、サン電子、グローリー、金銭機械など、多くの上場企業がパチンコ業界を支えている。否、パチンコ業界が彼らを支えているのだ。

こういった企業に取材をかけ、役員の口から、パチンコ業界との繋がりを語ってもらう。それだけで印象はグッと変わる。私自身、「パチンコ業界関連株をすべて買う」と宣言した後、その多さに戸惑ったものだ。

 

ウェブでの展開も

連載の初回にも書いたように、パチンコをネットで調べると、何でもない一般人までネット右翼化してしまう。業界側はネットでの情報公開に及び腰だ(というよりどうしたらいいか分からない)。

パチンコの窓口は、文字通り、業界のネット窓口になる。「史実と事実を調べられる拠点」をネットと、リアル店舗両面で整備するのだ。今まで、POKKA吉田氏や大崎一万発氏らが孤軍奮闘してきた「正論を述べること」に、業界として取り組まねばならない。それを窓口が行なう。

そのためにも、過去の犯罪や不正と、業界全体での対策をも、隠すことなくきちんと説明せねばならないだろう。

日本人は世界一厳しい消費者といわれる。暗い過去を隠せば隠すほど、何を言っても信用しなくなる。射幸性を扱う我々が「信用」を失ったら、集客はもとより、新規ファンなぞ望むべくもないのだから。