インターネットと日本人の美徳
ネットってさ。
例えば私が、「国道○○号を60キロで飛ばしていると~」なんて書いたりするじゃん。そうすっと誰か、声を上げるのね。
「吉田さん、○○号の制限時速は40キロです」って。
さあ、炎上の開始だ。
「あいつ、普段は偉そうにしてて制限速度も守れないの?」
「調子こいてるからそうなる」
「いつも楽しく拝見してますが、軽蔑しました」
「スピード違反をネットで自慢する神経が信じられない」
「違法デブ死ね」
まあ、こんな表現は序の口で、【自分は正義、アイツは悪】というポジションを取ったとき、人間はどこまでも容赦なく相手を叩くんだよ。ほら、韓国の反日って、この形じゃん。
でね。叩いてる人は、人生で一度もスピード違反をしたことないかってーと、そんな事はない。でもそれを指摘すると、「俺はネットで自慢なんかしてない」とか、「お前は有名人だから」とか、理由にならない理由をこじつけてくる。
厳しく自己を律し、他人へは寛容の姿勢で臨む。ってのが、いわゆる日本人の美徳なんじゃない? 完全に逆じゃん。
・・・というようなコラムがあってね。
散々炎上を体験してきた私にとっては他人事じゃないんだけど、これ、納得できそうで納得できない。
だって、己に厳しく他人へ寛容って、別に日本人の美徳じゃないしね。謙譲の精神や公共マナーは美徳だと思うけど、根底に流れるのは「他人の目」から生まれる「恥の概念」でしょ。
他人の目を気にしない人は、昔から、己に甘く、他人へ厳しいよ。洋の東西を問わず、そうじゃない?
まして、ほぼ匿名でいられるネットでは、恥の概念は消し飛びやすい。まあ、実名で消し飛んじゃってる人もいるけどさ(私)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません