稼働してるホールは全て正しいのか 稼働する機械は全て正しいのか

ホール, メーカー

他社を見て研究することは正しいのか

ホールさんは多くの強豪ホールを見て回り、自店で参考になりそうなことを探します。いわゆるストアコンパリゾン、略してストコン・・・というらしい。まあ、他店調査ですね。私が以前やっていたパチスパイのようなミステリーショッパーも、似たようなものか。

メーカーさんも多くのヒット機種を分析し、高稼働の要因を探ります。これはもう、全部のメーカーがやっている。

でね。その姿勢はとても正しい。やるべき。やるべきなんだけど、強豪店や高稼働機種の全てが好評要因かと言われれば、それはちょっと違うんじゃないかと。

 

 

 

分類の仕方と、分析結果を見る人の能力に問題がある

結果に対する要因、原因は常に複層的で、良いものと悪いものが混在することで結果をもたらす。もちろん「ホールの真ん中にウンコがあった」なんて良い要因になりようもないけれど、そういった極端な例を除けば、これは良いこれは悪いと断定しづらいんだよね。

群予告を積んだ機械は常にヒットするわけじゃないし、1,000台規模の大型店で演劇接客をやったって、常に高稼働というわけでもない。だけど調査、集計をするときには、良い悪いの二項対立で列挙していっちゃうんだ。

結果として「調べても無意味」という結論へ達する。無意味なんじゃなくて、結果を判断する人間の能力値を超えてしまうんだな。何も読み取れないだけ。読み取れないことを悟られたくないから、無意味だとレッテルを貼ってしまう。

 

 

ダメ機種ダメ店から学べる点はゼロなのか

そこで大切なのは、稼働の善し悪しを問わず、他店や他機種と異なる工夫をしていたことをストックし続けること。一見するとダメな要素であったとしても、少し加工して試してみたら大好評だったということもあるわけさ。

色んな分析をした。工夫をした。他社の真似もした。それで改善しないなら、ダメ要素と切って捨てた部分に着目するのも、面白いんじゃなかろうかと。少なくともアイディアの要素は倍以上に広がるよね。

新しい発想は既存アイディアの組み合わせで成立してるから、要素は多い方がいい。まあ、どんな企画にも「裏付けがない」と反対する人は多いから、通そうとするには根気と権力が必要だけどね。

ホール, メーカー

Posted by ボンペイ吉田