ボン感アーカイブス・パチンコは何に負けたのか
パチンコは何に負けたのか
(2011年1月の記事を修正した上で再掲載します)
ファン消失。
ホール倒産。
メーカーは・・・まだどうにか、安上がりの残念台を買ってくれるホールさんのおかげで、生き延びてる。
やはり携帯に取られた
パチンコって、何に負けたんだろうね。以前ちょろっと書いたけど、携帯に時間と金を持って行かれてるんだと思う。ゲーセンも、競馬も、映画も、あれもこれも。携帯電話の広がりと歩を一にして、時間とカネを使うレジャーは落ち込んでいった。
ピーアークの庄司さんが「時間消費型レジャー」を唱えたのは1998年だったかな。98ビジョンとか言ってた記憶。確かにパチンコは、時間を売っていたんだろう。すごい先見の明だと思う。そして今の携帯は無料で、数秒単位で時間を消費できる。パチンコは携帯に負けた。
コストパフォーマンスの性段違い
だって想像してみてよ。パチンコに30分1万円。たまたま当って9000円バック。30分で1000円マイナスとしようか。
その間、スマホを無料充電し、景品交換後にホールのWi-Fiを使って無料でネット。2ちゃんねるを散策して30分消費。
前者の30分は1000円の支出。後者の30分は無料。そりゃ打たなくなるわさ。
パチンコにあった射幸心は今どこに
かつてはそうじゃなかったのね。射幸心により、パチンコは他の娯楽より優位だった。「今でも射幸心すごいじゃん!」という意見は(特にメーカーから)あるだろうけど、ないよ、全然ない。
射幸心ってのは「当るかも!」と思えて初めて発生するんだよ。
確実に負けると感じるパチンコでは、MAXだろうが甘デジだろうが、射幸心は発生しません。それゆえに単位時間あたりの消費金額で、携帯に負けてしまうのさ。ゲームならレアキャラをGETできるけど、パチンコは単なる浪費に終わる。
射幸性あれど射幸心無し
我々が取り戻さねばならないのは「射幸心を発生させる射幸性」。こいつがなければ携帯に勝てない。百パー勝てない。時間消費型レジャーという土俵へ乗ったら最後、単位時間あたりの価格勝負で大敗を喫するんだ。
射幸心を喚起しない、過激なだけの集金装置なんて、本当の意味で「クソ台」だと思うよ。業界を亡ぼすんだから。
遅くとも2015年には景気は回復へ
早ければ2014年後半、遅くとも2015年、景気は回復します。その時参入してくるファンに対して、射幸心を喚起しない過激なだけの機械を並べていたら、そのとき、本当に業界は終ります。
じゃあ吉田さん。射幸心を喚起する射幸性って何ですか?
その射幸性を搭載した機械って、どういうものですか?
【´・ω・`】ゴメン
今すぐ取り入れるべき3要素
少額でもいいから勝つ人数を増やす台
当りまでの道筋を感じられる台
それら機械の性能を熟知し適性運用するホールスキル
この三つは今すぐにでも取り入れてほしい。
特に開発の方には強くお願いしたいんです。派手にしてホールへ買わせようとか、追い銭使わせてSISを1週伸ばそうとか、そういう下心の積み重ねにより、演出はどんどん複雑となり、大当りへの道筋は霞んで見えなくなったわけじゃないですか。
射幸性≠射幸心ということを前提に、複雑化の流れを見直していただきますよう、切にお願い申し上げます。
振り返って
5年近く前の記事。新台レポートを初めて3年以上経ち、メーカーには土下座するしかない、開発者へはお願いするしかないと気付いた頃です。パチンコ復活のためならナンボだって土下座するけど、相手は土下座なんて求めてないわけで。
私は永遠に、突飛なことを言ってバカにされ、仮に当ったとしても省みられることなく、狂人として死んでいくのかなと思った時期の記事でした。
ディスカッション
コメント一覧
今ならば、「不信感」と、即答しちゃいますね。(笑えない)
警察の手によって、3要素は必須要素になりそうですけどね(苦笑