エコパチについての噂をまとめてみた・一部修正

パチンコ, 業界ネタ

エコパチについて

巷でアレコレと語られているエコパチについて、狭いけど濃い人脈を頼り、まとめてみました。皆さんの聞いた内容と比較してみてくださいね。

 

エコパチって封入式のこと?


遊技機の中へ玉を封入し、循環させ、外へ出てこないようにしている。当然、ドル箱泥棒は出番がなくなる。しかも鉄じゃなくステンレスだから、磁石ゴトもサヨウナラ。他のセキュリティについては後述。

 

釘を叩けないって本当?

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封入されているのは玉の循環であり、ガラスは普通に開閉できる。

「物理的に」釘を叩くことは可能だが、出率を変更する意図で釘を叩いても良いかどうかは(警察的な意味で)全くの別問題。

 

釘は真鍮製?


今までと一緒。強化プラスチックを使うというのは、まるっきりデマ。

 

ホール団体は一斉にエコパチ反対?

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ホール系団体は主に5つある

全日遊連・全日本遊技事業協同組合連合会。全国の都道府県遊協を会員とする組織。ほぼ全てのホールを傘下に収める

日遊協・日本遊技関連事業協会。ホール、メーカー、販社、周辺機器メーカーなどを横につなぐ公益法人

同友会・日本遊技産業経営者同友会

余暇進・余暇環境整備推進協議会

PCSA・パチンコチェーンストア協会

5団体のうち4団体は賛成を表明しているものの、最大組織である全日遊連は検討中。9月の総会で賛否表明か。

 

枠は共通化するの?


エコパチは、本体の木枠、表飾り、ユニット、盤面から成る。

平和が作った木枠に京楽の盤面をはめたり、SANKYOが作った木枠にソフィアの盤面をはめることも可能。同じ枠をメーカー関係なく使えるから、エコロジー。ゆえにエコパチ。

ただし、ガラス面から手前の電飾部分(表飾り)は、各メーカーでオリジナルを出せる。表飾りが北斗だった場合、型式の関係から、盤面は北斗のみとなる。

 

メーカーは二つの型式を取るということ?


表飾りは、共通とオリジナルの二種類あるため、当然、二つの型式を取らねばならない。(オリジナルを出さないなら一つでOK)

「今回はメガコンテンツですからオリジナルのみ出します」とか、「オリジナルは一週間早く納品します」とか、「共通飾りには設置できません」とか、そういう販売方法をやってくるんじゃないか!? というのが、ホール側の懸念材料。

 

現物はまだまだ先でしょ?

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もう、できてる。金型までバッチリできてる。主導したのは日工組であり、ゲームカードジョイコ(石橋社長)。ホール5団体の人はもう見てる。

もちろん、現行規則では設置できないため、打てるようになるのはまだ先。これは憶測だけれど、おそらく機械の開発は各メーカーで進んでる。

 

各メーカーの特許が問題で出せないのでは?

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エコパチに使う特許は、ゲームカードジョイコが一括管理する。特許そのものは引き続き各社保有だが、ゲームカードに対して使用料を請求しない形。日工組メーカーはこれに同意した。特許でガチガチに固め、機械代を上げるようなことはしない。

ただ、エコパチ試作機の作成に、ゲームカードは多額の出費をしているはずで、その分の費用は、何らかの形で少しずつ回収するだろう。

 

セキュリティは強化されるの?


遊技機左側に取り付けられるユニットは通信機能を持っている。機械と管理センター間で通信を行ない、不正を常時チェックする。

正規基板以外を使用した場合、そもそも電源が入らない。不正情報は管理センターへ集められ、解除信号を送られるまで機械は停止したまま。

ユニットだけでなくシマの台番号にも紐付けされるため、隣同士の台を入れ替えただけで動作しなくなる。不正部品の取り付けや、いわゆる遠隔操作や裏基板、ハーネスの交換等、全て不可能になる。

 

では、万が一、通信に失敗した場合、開店できない?

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できる。手動で電源を入れられるようにも設定できる。この場合、玉も発射できるため、営業可能。

ただし、電源が入らない場合、上述のようなゴトでやられているパターンも考えられる。手動で立ち上げることもできるが、設定されたものと違う主基板で動かすことになる可能性があるため、ホールコンピュータ上にはエラーが出続ける。動かした上でゴト師へ警戒することも可能だし、安全を確認できるまで止めることも可能。

おそらく、全日遊連の危惧するポイントは、ここ。本当にセキュリティは守られるのか、全台営業ストップになったりしないのか。CR機の歴史もあり、疑念は根深い。

 

ユニットに通信以外の機能はあるのか?


封入式のため、ドル箱が不要になった。このスペースを有効利用する。ユニットには情報端末を標準装備させる。

現在のパーソナル(各台計数機)の形状をイメージしてほしい。玉の受け口が情報端末になるイメージ。台の左下部分に液晶がはまる。大当りすると液晶画面にドル箱が積まれていく。

 

コンビニパチンコは可能か?


循環式でシマ設備不要となるため、理論上は可能だろう。少なくとも、既存ホール内でのレイアウトは劇的に変えられる。もちろん、現在使用しているシマへ設置することも可能。

 

盤面を10万円で交換可能なのか?


既存のデジパチのような、美麗液晶&役モノがっちょんがっちょんでは、そもそも10万円で作れない。ましてやガラス枠まで独自のモノとするならばなおさら。そういうのを作りたいメーカーは、エコパチではなく、既存の規則で作ればいい。

エコパチ規則に関してはまだ不透明だけど、全く新しい遊技機である以上、新しい規則となる。むしろ従来の現在と同じ規則ならば、エコパチは厳しい。

しかし、新たな方向性(MNRSの撤廃など)を得られたならば、変な話、スーパーコンビやジャスティみたいなのも作れる。一発台のような役モノ機ならば、当然、10万円程度でも出せるだろう。

 

射幸性は上がるのか?

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下がる。というより、「TY4000と決めたなら、それ以内で好きにやらせてくれ」という形にする。今のような、「400発か4万発、平均すると4000発」という形から脱却する。

連チャン率を下げることで、特賞1回の出玉が増えることになるだろう。短時間遊技や、閉店前の一発勝負、負けた後の逆転勝負が可能になる。

警察マターではないため、CR初期のような過激な機械は出ないだろう。その分、遊技性は大きく緩和されるし、緩和させねばならない。

 

でも、お高いんでしょう?


ユニット15万円、枠10万円。これが一番最初にかかる費用。ただし、CR初期と違い、ユニットを作れる会社は沢山あるから、下がる可能性はある。

これはあくまでも可能性としてだが、共通枠となるため、入替をやっても本体を取り外す必要がなくなる。これにより「設備」となるため、長期の減価償却も可能になるかもしれない。

枠の修理に掛る部品代は現行より下がるだろう。また、メーカーは版権や美麗CGを使わぬ格安機を出してくると予想される(高い機械を作りたいならエコパチでやる必要はない)

 

1種は1種のままか

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デジタルが揃ったとき、必ずどこかのアタッカーや入賞口を開ける。そこのVゾーンへ入賞して、権利発生。パチンコの「役」をハッキリさせる。

遊技球の通過を持って特賞を成立させる。もちろん、パンクしない構造にすることも可能。これにより、旧3種(権利モノ)や旧2種(羽根モノ)も作りやすくなる。

エコパチと言ったって、枠を変えるだけではファンにとって何の魅力も無い。ゲーム性を変えて初めて伝わる。枠だけ変えただけなら、バラエティコーナーに数台導入されて終わり。ファンの減少も止まらない。

 

パチスロはどうなるのか?


スロットはよく分からないが、そもそもCR化されていないため、エコパチで何か変わることはない。

ただ、一般論としては、不正を撲滅すること、ファンを増やすこと、ホールを活性化させることは、業界共通の課題だ。

 

エコパチに関して政治的なフィクサーはいるのか

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完全に日工組主導、業界主導で0から作り上げた。もちろん、部品や機材は信頼のある会社を使うことになるが、裏で誰が動いたという話ではない。

 

金沢理事長の提唱したとされる回るパチンコはエコパチと関係あるのか

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無関係。先日のヘソ1個戻しと同様、あくまでも既存機械のバリエーションとして提唱したもの。なお、1個戻しは特定のメーカーによるゴリ押しという噂もあるが、これは間違い。

 

ヘソ1個戻しの意味

少々脱線するが、ヘソ1個戻しの理由についても書いておきたい。戻し個数を増やせ派の私にとって、「そんなもの誰が得をするんだ」と思った。

しかし、例えば電チュー。1個戻しをOKにしたけれど、全て1個になったわけではない。むしろ、2個か3個に落ち着いている。各メーカーともヒットさせようというベクトルは同じなので、市場動向を見ながらある程度のところへ落ち着くものだ。

つまり、1個にするということは、自由にするということ。5個 → 4個 → 3個と徐々に下げるから、みんな3個で揃えようとしちゃう。自由ならば、自由に色々やってくる。全てを自由にすれば、ファンへ示せるバリエーションも増える。そういった意味で、1個までOKになった。

一方、戻しを増やす方向は、現時点では厳しい。ベースを上げれば、連チャン率を下げねばならない。かつて「GO楽スペック」で、今のファンからは支持されないと分かった。サミーの10個戻しや、SANKYOのデジ魂7個戻しも残念な結果に終わっている。

今さら言っても詮無きことだが、かつて4個戻しや3個戻しをOKにしたとき、段階的な引き下げではなく、一気に1個戻しまでOKとしていたならば、今でも色々な戻し個数が共存していただろう。

現状、高ベースを求めるファンは少数派になってしまったし、適切な運用をできるホールも少ない。だからこそ、新しい遊技性を求めるファンを増やすことから始めねばならない。

 

 

エコパチでファンは増えるか

本当にエコパチが成立するかは分からないし、思った通りの規則になるかも分からない。全日遊連は賛成するか分からないし、パチンコファンは戻るかどうかも分からない。

でもね。毎度毎度書いてるように、映像コンテンツ化しきったパチンコだけじゃ、未来はないと思うのね。大多数の人は同じ意見だと思う。

エコパチがどんな結果をもたらすかは分かりませんけど、再び「愛せるパチンコ」を打てるならば、私は諸手を挙げて歓迎しますし、日工組の見せた執念が結実することを祈りたいなと。

なお、記事の内容は噂話をまとめただけなので、あまり鵜呑みにしないでね(´・ω・`) ショボーン

 

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Posted by ボンペイ吉田