テラフォーマー強襲
テラフォーマーズ強襲かと思ったら、テラフォーマー強襲だった('A`)
ほとんどの大当りがここを経由する「強襲」。とっ散らかった予告やリーチも強襲へ集約される。さながら女性のウェストのようにキュッと絞り上げる。強襲にさえ行けば何とかなるという細い希望が、長いハマリを耐えさせてくれる。
ただこれ、最初から設定されていたのかといわれれば、大きな疑問符がつくんだよね。後付けによる偶然のバランスなんじゃねえのと。あまりにも唐突に、有無を言わさず突入するもんだから、そう感じるのかもしれない。
最近の機械は、何十時間打っても見られない予告やリーチを数多く搭載する。増やしすぎた演出に整合性を求めるから、作った本人達にしか分からず、説明するための言葉をひねり出さねばならないほど珍奇な演出体系となる。
見られない演出に多額の予算や工数を割いてフローへ組み入れるなんてバカじゃねえか、社長は経費の無駄遣いを怒れよと思ったりもする。
テラフォーマー強襲は確かに後付け感が強い。
しかしそれゆえ逆に、整合性をガン無視した力技で「ここなんじゃボケ!」と迫ってくる心地よさがある。その一点、その一瞬に全力をぶち込んだ潔さは、原作における主人公らの戦いざまに通ずる。恐れずやり切る胆力、迫力、魅力を兼ね備えていた。
私はゴキブリが嫌いだ。
しかしパチンコは好きだ。
テラフォーマーズはパチンコの可能性を見せてくれた。「最近の台は分かりにくい」としか言えなくなっていた私に、面白い、と言わせた。その面白さはアリア2のヒステリアモードで確信へ変わり、独りよがりではあるものの、帰納パチンコという発想の端緒を導いた。
吉崎観音のいうところの「知ることをやめた心の壁」は、ここに崩れた。私はもう一歩、先へ行けるだろう。
そんでまあ、うっかり買ってしまったよ5巻まで。
ディスカッション
コメント一覧
この作品、タイトルが秀逸ですよね。
テラフォーミングする人達と、テラ・フォー・マーズっていうダブルミーニングで、最初の頃は読んでました。
パチンコの枠を見て「あ、for mars」なのかと!
今まさに見ていました。
以前、1巻だけ読んだんですよ。なんで1巻で止めたのかなと思ったら、これ、1巻で完結してるのね。