パチンコから嫌われた男、ボンペイ吉田
仕事柄、開発さんや営業企画さんから話を伺います。
で、私ってほら、羽根モノとか好きじゃないですか。昔のセブン機のような、アタッカーの角に当った玉が釘の間を抜けてオマケチャッカーへ入賞する、ああいった「釘と玉」をこよなく愛します。
で、メーカーの人にそれを告げるとですね。おおむね頷いてもらえるんですけど、結局はいくつかの点に落ち着きます。
規則上ほぼ作れない
作れても売れない
売れても稼働しない
だから企画が通らない
まあ、そうやんな。
そうなんやけど、ちょっと待って。
つまり私の好む機械はもう、世に出ないってことじゃん。
私の好む機械は作れない、売れない、稼働しない、企画が通らない、だから世に出ることもない。
待ってたんだよ、ばかみたいに何年も、何年も。たまに出てくる羽根モノやドラム、ドット機、餃子やファフナのような変態機に胸を熱くしながら、絶望することなく、ひたすら待った。10年待った。
でも、私はとっくに、パチンコから嫌われてたんだ。一方的なストーカーだったんだ。
今まではパチンコの未来を期待して、こらえ、オブラートにくるむこともあった。でも、もう、気を使う必要なんてない。だって、そもそもパチンコに、私の意見は必要とされていないのだから。
前のブログで「パチンコに対する愛は消えた」と宣言しましたけど、その裏は、こういうことだったんです。
機械評価専門家として上から語ったこともあるよ。でも、「これからもお前が嫌いな機械ばかり作るから」と言われ、ヘラヘラ笑っていたんだぜ？ こんな滑稽で、みっともなく、恥知らずなことがあるかい？
今こそ言える。
あたしって、ほんとバカ。