パチンコの窓口 2回目/5

お仕事, スロット, パチンコ, ホール, ボン感, メーカー, 業界ネタ, 遊技機, 飲食

パチンコの窓口第一回・業界の現状
パチンコの窓口第二回・Interesting(興味を持たせる)
パチンコの窓口第三回・Intelligence(知の殿堂)
パチンコの窓口第四回・Information(情報発信)
パチンコの窓口第五回・まとめとパワポ資料

パチンコ愛

パチンコ愛は消えた! と宣言した人間ですよ、私は。今さらおこがましいとは思うのだけれども、突き詰めて言えば、やはりこれは愛なんだと思う。人間は愛せないけど、パチンコは愛せる。嗚呼、ダメ人間。

 

3つの「I」とは何か

愛だけに「I」を語ってみよう。前回、パチンコファンを増やす道を作ると言った。木を切り倒し、獣道を作る。おそらく「舗装されてないじゃんかw」「どうせ無理w」と笑われるだろう。それでも、最初に行なうべき突破口として、3つの「I」を示したい。

Interesting(興味を持たせる)
→ パチンコの入口となる窓口を作ろう

Intelligence(知の殿堂)
→ 業界を素晴らしくする伝道師を生みだそう

Information(情報発信)
→ 偽りの情報や疑念を解消しよう

英語偏差値36の人間が、中学時代の英和辞典を引っ張り出してきて探し出した、3つの「I」。これを一つずつ解説していきたい。今日は一つ目、Interesting(興味)

 

簡単に言ってくれるなよ

休眠層、スリープユーザーを取り込めという意見を耳にする。ファンからは、「おいおい、馬鹿にするなよ」と怒られそうだ。なぜなら、打ちたい機械を撤去され、渋釘に晒され、パチンコを見限らざるを得なかった人に対して、「もう一度、打ちたがっていない機械を渋釘で打たせよう!」と叫んでいるのだから。

叫ぶ本人らに自覚はなさそうだから断言しておこう。その考え方は、客を舐めてる。もしも撤去済みで検定切れの機械を打たせてほしいと言われたら、どのように答えるのか。試しに、「プリティバンドみたいな台なら、もう一度打ってみたい」と言われたらどうだろう。

あなたの叫んだ休眠層が、今まさに戻るきっかけを教えてくれた。プリティバンドを設置するか、似た機械を提示することで、目の前の休眠層は戻ってきてくれるのだ。さあ、返答を! ・・・そんな簡単な問いへの返答すら用意していないのに、パチンコを見限った休眠層を戻そうなんて、おこがましい。

 

休眠層と初心者へ同時にアプローチ

休眠層は何らかの理由(つまらない、意味分からない、カネを使いすぎる等)で、パチンコから離れた。彼らはチラシに反応しない。テレビCMにも反応しない。初心者だって、チラシやCMに反応しない、するわけない。それどころか、噂や口コミにも反応しない。

昔は、先輩社員や友達に連れられて覚えたものだ。しかし今、その先輩や友人は口を揃えて、「パチンコなんてやらない方がいい」と言う。業界人も言う。その理由は「お金」だ。

休眠層や初心者を動かすために、まず、「パチンコは昔と違う」「どうやら最近のパチンコは面白そうだ」「しかも、お金のかからない低玉もあるそうだ」と興味を持ってもらおう。

 

渋釘を言い出したら100年経っても状況は変わらない

もちろん、低玉でも負けるし、渋釘が改善されるわけじゃないけれど、初心者の抱きがちな、一日に何十万も負けるというのは違うと示したいではないか。また、10年前にパチンコから離れた休眠層は、低玉未体験なのだから、積もり積もった誤解もあるだろう。

そのための場所を提供しよう。ファーストタッチを無料で提供しよう。その上で、カネのかからない1円パチンコもあるんだよと、第三者が直接伝えれば、少なくともパチンコへのハードルはずいぶんと低くなるではないか。

 

常設店舗「パチンコの窓口」

繁華街を想定してほしい。私はオタクなので、秋葉原をイメージしている。ここに常設の広い店舗を構えるのだ。できれば1階と2階を確保したい。

「家賃はどうするんだwww」「客なんて集まらないwww」という意見はあるだろうが、以前も書いたように、実現可能性や感情論は一旦横へ置き、全体の是非を大きく考えてほしい。

店舗1階にあるもの

ショーウィンドウ
飲食施設
最新機種を打てる無料の試打島
パチンコ講師の常駐
外国人に対応するスタッフの常駐

 

◆ショーウィンドウ
場所は繁華街の路面店。入口周囲には、実機やBOX加工した卓上液晶が並ぶ。圧倒的な物量による迫力で、興味のない人の足を止める。

◆飲食施設
個人的には格安大盛メニューを揃えた食堂にしてほしいが、細かいことは横へ置き、何はともあれカフェ機能は必要。パチンコ屋へ入らない人達でも、カフェテリアならば一定の需要を見込める。ウェイトレスはコスプレ。名札にはメーカー名とパチキャラ名。実名は出さない。テーブルには、各メーカー最新機種の小冊子や機械のカタログ。ポイントを溜めればメーカーのノベルティグッズをプレゼントだ。

◆最新機種を打てる無料の試打島
時間制限つき無料パチンコ。初心者対応スタッフや、外国人対応スタッフを常駐させているため、玉貸しボタンの押し方から、どういう演出が熱いのかまで教えてくれる。大当りした人はカードを疑似景品カウンターで交換。疑似TUCショップで現金・・・は無理だから、飲食施設で使えるジュース券と交換。

気に入った機械をスタッフへ伝えると、自宅近辺のホールをリストアップしてくれる。リストには当該機種のキャラクターをあしらってある。場所柄、アニメ系の機械を多く設置したいところだ。

また、東京五輪に向けて増大する外国人観光客(クールジャパン目当て)を取り込もう。日本は至る所に観光地があり、その近くにはパチンコホールもあるのだから、観光案内パンフに近隣のホールを掲載し、来場外国人へ配付しよう。同時に、窓口の存在をツアー会社へ報知しておきたい。

・・・などなど、夢は膨らむ。

 

外国人観光客を「利用」する

もちろん、取り込んだ外国人の数なぞ、全国的な稼働へはほとんど影響しない。しかし、外国人をパチンコへ誘導する窓口の存在は、必ずニュースになる。そのニュースを見聞きした初心者、休眠層へのアプローチ効果は、決して小さくない。ましてや既存ファンなど、ホールへ行く自らの行動へ積極的にお墨付きを与えるだろう。

 

興味の殿堂

初心者には興味を持ってもらい、
休眠層には変化を感じ取ってもらい、
外国人には旅行の想い出を持ち帰ってもらう。

それがパチンコの窓口、一つ目の機能、

Interesting(興味)・パチンコの入口となる場所を作ろう」だ。

ちなみに、JTBへ問い合せたところ、パチンコに興味を持つ外国人観光客はとても多いそうだ。しかし、遊技方法は分かりにくいし、うっかりギャンブル性の高い台に手を出し、旅行費用や買物費用を使い切ってしまったら元も子もない。どうしても勧めにくいのだと。

そんな外国人へ、日本の娯楽文化であるパチンコを教えてあげようではないか。彼らの口から発せられる「Pachinko is so cool !!」が、NHKや民報の電波に乗り、日本中、世界中へニュース配信される姿を想像してほしい。

少なくともパチンコ業界にとって、不都合は何もないのだ。

 

・・・と、今日も長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

お気づきかと思いますけど、パチンコ業界の未来を考えたとき、渋釘と機械代を考えた瞬間、その先の発想は全て凍り付くんですね。

もちろん私だって、ギリギリの甘釘や、2.5円の羽根モノで楽しみたいですけど、渋釘の改善をテーマにした瞬間、ホールは話を聞かない。機械代をテーマにした瞬間、メーカーは話を聞かない。ならばひとまず横へ置き、別角度からアプローチしましょうよと。つまり、そういうことなんです。

 

や、もちろん渋釘は嫌いなんですけど、大儲けしようという気持ちの少ない初心者には、最初から低玉を教えたり、今は液晶演出の娯楽なんだよと教えてあげましょうよ。投資金額の上限/日を伝えるって、とても重要。

上限を知り、その上で低玉へ座るのならば、渋釘のもたらす悪影響は減らせますよね。だって彼らは、4円MAXのような大勝利を最初から求めてない(私達の知らない感覚を持った)客層なのですから。

 

明日は、窓口の機能、その2。「業界を素晴らしくする伝道師を探そう」です。お楽しみに。私はサッカー始まるまで、ちょっと寝ます(現在AM1:36)

 

 

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