ボン感・稼働する機械を作る唯一の方法
パチンコの演出においては、「予想できない展開こそ気持ちの高ぶりを生む」・・・と考えている人は多い。しかし、それは間違っています。明確に間違っています。
ある程度予想できる、予想できてしまうからこそ、その予想がハマったとき、人は喜びを覚えます。ギャンブルの魅力は勝ち負けだけではありません。ベテランになればなるほど、「ほら見ろ俺の思ったとおりだよ」という、経験に裏打ちされた「展開の支配感」を抱くのです。競馬や競艇の予想は、まさにこれ。知っている人しか分からない愉悦の瞬間です。
予想するには法則を知らねばならない。しかし、最近のパチンコは演出量が尋常ではないほど多いため、法則をつかめません。法則をつかめないから予測も立てられず、経験値を積み上げられない。仮に大勝ちしたとしても、展開の支配感に乏しいため、愉悦も訪れません。
じゃあ演出を減らせばいいのかといえば、それも違います。減らしたところで頻繁に図柄や背景をチェンジさせてしまったら、何万円使っても法則をつかめません。開発者にとっては同じ意味の予告でも、異なる形状、異なる絵柄ならば同じ予告には見えないのです。
私達は変化を望んでいるのではなく、飽きないことを望んでいる。変化しないと飽きてしまうという意見もあるかと思いますが、それならば今のファン減少を説明できません。無理矢理説明しようとすれば、「ホールが釘を閉めすぎているから」と、他者へ責任を押しつけるしかなくなります。実際には甘く使っても低稼働なのですから、飽きさせないようにする行為そのものが飽きられていると、認めねばならないんです。
ではどうすればいいか。背景チェンジ、図柄チェンジ、モードチェンジ、予告チェンジ。これら4つをチェンジせず、最低100回転は保ってください。演出の総量は今のままで構わない。把握できるまで同じ演出とするだけで、パチンコの稼働は劇的に上がります。
Don’t change !
We don’t want to change !
この言葉を覚えてください。ファンの心に潜む、言語化できていない欲求が、この二つの言葉です。皆さんの機械作りは間違っていない。今のまま進んでください。ただほんの少し、同じ演出をしつこく見せるだけで、今の暗闇を突破できるのです。
・・・なんてな。インチキコンサルみたいに言ってみたw 作ったこともない奴が偉そうに何を言ってやがるwww
ディスカッション
コメント一覧
なるほど!愉悦の瞬間は納得。田山プロの言葉だと「してやったり!」とか「できた!」ですね。まさに自分だけがニンマリできる瞬間です。背景チェンジも過ぎますわ。景色見に来てるんじゃないのに。
とある開発さんが、なるほどと思うことを言っていました。
「回転数がどうこうではなく、チェンジしても分かりやすい作りにすることが重要ではないか」
これは本当にその通りだと思いました。でも悲しいことに、分かりやすく作れるメーカーはとても少ない。演出を減らすだけでは分かりやすくならないし、テロップで説明したって分かりやすくならない。
ドヤ顔で自慢話をでき、それを聞いたパチ仲間が「おお、それはすごい」と即感動できるような形になればいいなと思います。
演出の前に、打てるスペックかどうかだと思います。
9月を見てください。MAX乱舞です。
法則の件は重要ですが、法則を見つけられる程よいスペックをまずは望みます。
MAXは12月までですし、在庫処分的によろしいのではないでしょうか。見ていてアホっぽいなと思うのは、ホールさえもMAX疲れをしていて、メガコンテンツ以外のMAXは拒否気味なのに、メーカーはそれを察知できず、売れると思ってMAXを出した。
スペックは劇的に変わりますよ。警察が手を突っ込んでくれたので。
ただ私は、どんなに甘いスペック、浅い確率になったところで、今のような「勝てない釘」ではファンは増えないと思う。