開発費が高騰し続けるただ一つの理由と、目前に迫った未来

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開発費が高騰し続けるただ一つの理由

開発費を落とすと、開発費をかけた機械に比べ、恐ろしく手抜きっぽく見えてしまい、売れないから。

 

 

色んな理由はあるにせよ、「売れないから」という一点に行き着くんじゃないかな。開発費をかけた方が「要素」を盛り込めるため、実際に売れてしまう。もしも開発費をかけない方が売れるなら、メーカーは大喜びで開発費を減らすし、価格も(少し)下げるよ。

 

どれくらい下げるかというと、機械代が下がったときに開くヘソと同じくらい、ちょびっとだけ。

 

低予算で作った機械は稼働実績がないと買ってもらえない。売れない機械は作らせてもらえない。作らせてもらえないから稼働実績を作れない。この繰り返し。だから安い機械は出てこない。仮に出てきたとしても手抜きっぽく見えてしまい、売れない。

 

 

12月以降、この無限ループは終わりを迎える。瞬発力の劣る機械を好むファンは退場させられているため、マッチする人は今よりずっと少ない。打つ人のいない機械なんてホールは買わない。売れないと分かっているためメーカーは開発予算をかけられない。予算をかけずに作った安っぽい機械を稼働させる。その実績をゼロから作らねば潰れるという状況へ、メーカーは追い込まれた。

 

まあ、ここがスタート地点やろね。

 

3,000台でも利益を取れる機械作りだ。そんなん無理? じゃあ仕方ないね、開発費をかけよう。でもその時に試される開発者の実力は、現在の比じゃない。失敗したら次もその次も延々と売れなくなるし、会社は傾く。メーカーを傾けた張本人として戦犯扱いされ、業界内の転職だって絶望的になる。当然、売れない責任は営業本部にだって及ぶでしょう。

 

それでもカネをかけて作りたいなら、社長から開発本部に営業本部、トップから末端まで意思を統一し、全社一体となって作り上げ、売り上げてほしい。売れなかった時に責任を取る人と、稼働しなかった時に責任を取る人を事前に明確にする。

版権が不評ならば、もちろんそれを取ってきた人は部署を外される。そういった覚悟と情熱がファンに伝われば、遊技人口の減少を止められるはずだ。

 

その覚悟と根性を褒め称え、私は全力で打つ。

 

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Posted by ボンペイ吉田