あれは純文学っぽかったよと言われた
響というマンガを見てから、純文学にちょっと興味を持った。思えば高校時代に読んだ人間失格しか知らない。そんな話を某業界人さんと話していたら、「吉田さんの書いた、あれは純文学っぽかったよ」と言われた。
設置1台のパチンコ店の話・・・ではなく。
近所にできた大型店へ対抗する地元中小店の話。
心揺れつつも対抗することを決める店長。サービス業としてお客様と向かい合う喜びを知る。だけど客足は減り、オーナーの決断で閉店する。最後の営業日、雨の中、閉まったシャッターを叩きながら泣き崩れる。
なんかちょっとBUNBUNを暗示してたみたいでアレだけど、5年くらい前にそういう小説を書いたんですよ。これがまた、えらいこと不評で。「マルハンに一矢報いるのかと思ってたらそりゃないよ」と言われたりしました。
明らかな黒歴史なのに、あれが純文学??
「いや、定義はないんだけど、純粋な文学、作為的な起承転結よりも、小説の中でそのまま思い、動く登場人物、みたいな」。
うん分からん。
タイトルも忘れちゃったけど、あの小説では、作為のない世界で、負ける人が当然のこととして負ける話を書きたかった。ミステリーでも社会風俗でも冒険譚でもなく、人間を書きたかった。でも私には、それを面白いと思わせる実力はなかった。
読み返してみようと思ったけど、手元のHDDには残ってないw 実家へ戻ったときに探してみますかね。
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