536万人:434万人

業界ネタ

西日本新聞にパチンコの記事

西日本新聞といえば、「日本の教科書に韓国や中国の主張を記載すべき」と言い切った新聞ですけど、パチンコ業界の記事を掲載していたので、まとめてみました。

 

  1. ・1983年に3140万人だった遊技人口は、現在970万人
  2. ・1995年に30兆9020億円だった売上高は、現在18兆8180億円
  3. ・日遊協は「常連客を囲い込もうと射幸性の高い機械ばかり開発した結果、一般客は離れ、若年層を獲得できず、新規ファン開拓も進んでいない」としている
  4. ・厚生労働省研究班の推計では、ギャンブル依存の疑いのある人は536万人で、要因にパチンコ・パチスロが指摘されている
  5. ・マニア化したファンだけが残っている状態で減少に歯止めが利かない

 

といった感じでした。概ね納得できる内容かと思います。男子学生の声として「1度やったけど5000円がすぐに消えた」とあり、「負け」という部分も含まれていました。

でな。

先日、名古屋で多くの開発さんと話をしてきました。そこで、こんな事を言ったんですよ。

 

 

パチンコは患者を生む機械と言われる可能性

統計の取り方は色々問題あるとしても、遊技人口970万人、依存症536万人という数字は、一人歩きし続ける。なぜなら業界側から何の反論も行なっていないから。世間・政治・行政に対して、根拠を伴った主張をしていない。

だとするならば、970万人中536万人は「患者」であり、残る434万人は「一般ファン」となる。

 

患者>一般ファン

これは何を意味するか。今のパチンコを打ち続けると、半分以上の人は「患者」となるのかと認知されてしまう。

この数字を放置してしまうと、対象の半分以上を罹患させてしまう物を「健全な娯楽」と言い切れるのか、という問題になってしまうんだ。

半分以上の罹患率となったら、行政としては「現状を認められない」となるし、政治としては「排除することこそ社会正義」となってしまう。

 

遊技人口はディズニーの年間入場者より少ない

そもそも遊技人口は国民の10%以下だ。ディズニーランド&シーの年間入場者は3000万人だから、社会における必要性を問われかねない。

ここで「ディズニーは何度も行く人をそれぞれカウントしてるでしょ? 比較するのはおかしいよ」と言っても無意味なのね。その数字を見た国民側がどう感じ取るか、ということなの。

数字は事実と異なる! と言って国民一人一人を説得する? それとも、いずれ国民は真相に気付くと信じて放置する?

気付かないよ。だって国民の9割はパチンコを打ってないんだから。興味を持ってないんだから、先に流布された数字を鵜呑みにするよね。

 

 

事実を発しない限り、流れた情報は真実となる

半分以上の依存症率となれば、健全な大衆娯楽として認めてもらえない。健全でも大衆的でもないなら、社会の要請として排除される可能性すら出てきてしまう。

レジャー白書の統計の取り方はうんたらかんたらとか、厚生労働省の正式な発表じゃないよとか、そういう観点から「侮っている人」は、ちょっと問題意識を持ってほしい。

大切なのは、その数字を社会はどう受け取るか、という点なのね。いくら発表値を小馬鹿にしたって、あなた一人じゃ国民を説得しきれない。世論は動き出すと止められない。半笑いが冷や汗へ変わった時には、もう遅いんです。

 

大切なのは情報発信。業界側は統一した意見を世間へ、行政へ、政治へ、社会全体へ発信するべきです。

 

 

業界ネタ

Posted by ボンペイ吉田