大阪に拠点を構えるか

新台レポート

今、東京の内覧会は大阪より1週間くらい遅いんです。もちろん東京でも特定ホールへの先見せはやってるんですけど、案件締切り後にしか見せないメーカーも増えてきました。買いそうなホールにのみターゲットを絞る方法で、実際、こっちの方が売れるんだそうですよ。短期的には。

 

もちろん、1年後3年後を考えたら、特定ホールへ頼りすぎる経営は、自らをむしばみます。1万台を1社へ売るのと、1台ずつ1万社へ売るのとを考えたとき、後者はコストに優れ、前者はリスクに優れる。うちの商売は後者ですね。何社かから契約を切られても経営は続けられます。もしも後者だったら、大手から切られたら首を吊るしかありません。

 

いくつかのメーカーの東京支店は、後者を選んだのでしょう。それを否定する気はありませんし、確かに短期的なメリットは大きいですし、何より営業マンの負担は段違いですし。「買わないホールを回るより、大手にプレゼンをやった方が楽」という考え方も、営業出身の私としては分からないでもない。実際、少ない契約を多く集める人より、大手からガッツリ買ってもらう営業マンの方が、上の成績だったりしますしね。

売れるわけですから、会社から褒められて給料も高く、その素晴らしい営業手法を見習えとなり、拠点全体の方針となる。小さいホールもきちんと回るべきだと(本心から)考える営業マンや拠点長は、少なくなったのかもしれません。そう考えると、「千葉県全てのホールを回れ」と指示を出した、私のかつての上司は偉かったなと思います。

もっとも、丁寧に顧客を回りたいと思っても、毎月のように新機種リリースとなったら物理的に不可能。なのに、営業本部や経営陣は「小さな案件も細かく積み上げろ!」と言ったりします。ならば細かく回れるくらい、出す機種数を絞れよと言いたくなる気持ちも分かります。機種数を絞らせるのも、役員クラスの大切な仕事だと思うのですが。

 

新台レポートを書く側からすれば、これはもう死活問題。全国より1週間も遅いとなれば、案件はとっくに締め切られており、レポートの価値は激しく毀損する。大阪へ拠点を構える余裕なんてありませんし、そもそも土日は景品交換所で働かねばならないため、居住地を移すこともできない。チェックメイト、かな?

ただ、内覧会はある程度固まった日程で行われるので、月に2回、木曜日あたりに日帰り出張することで対応可能かもしれません。高速バスで往復すれば、片道8時間はかかるけど、14,000円くらいで済みそう。旅行会社のパックを使えば、新幹線プラス1泊で、往復27,000円くらい。これなら月に2回は行けそうです。

 

・・・(。-`ω´-)

 

新台レポートも、形を変える時期が近付いてるのかもしれません。機械の質とリリースタイミングを考えた場合、12月末から来年4月頭くらいまで、一種の空白期間になる。それが開けたときこそパチンコ新時代となり、盆商戦前には各社とも一定のレベルへ達する。本格的な未来を感じさせるのは再来年4月頃・・・と考えた場合、新台レポートは、どういう紙面にすべきなのか。また、その時、私は機械を見せてもらえるのか。「特殊な機械だからじっくり説明したいので内覧会は開きません」といった形になるのではないか。

 

今回の変化は、私の人生をも変えそうです。

新台レポート

Posted by ボンペイ吉田