ボン感・パチンコ業界の一番長い夏・8月

ボン感

この記事の続きです。

 

8月3日・全日遊連も動く

日遊協から遅れること3週間。全日遊連も動きます。8月3日の文書において「一般入賞口へ10分間で数十個」と記載されました。全日遊連の組合員は各都道府県遊協方面遊協。遊協には1万店舗以上のホールが加盟しています。この文書により、全国のホールは初めて、具体的な指針を得ることになりました(そう思っているかは別として)

 

「組合廃止決定が遅すぎる!」と批判する人もいるんだけどさ。ちょっと考えてみてほしいんだよね。ホール団体の組合員は、みんな社長さん、オーナーさんです。あなたの会社のオーナーと、近所のホールの頑固なオーナーの意見をすり合わせ、同じ方向へ向かせてくださいと言われたとき、あなた、できる? それを全国レベルでやれってことよ。

 

正直なところ、全日遊連の動きは早かった。「なぜ1,000発で数十個なのか」を理解できていない人もいたでしょうに、よくぞまとめきったと思います。

 

 

8月4日・大阪府遊技業協同組合

全日遊連の決定を受け、大遊協はすぐさま組合員へ通達します。「一般入賞口に10分間で数十個入賞するパチンコを営業に供すること」。

 

大阪はパチンコの歴史を作ってきた、重要な地域です。その最大の要素は「三店方式を確立したこと」。戦争未亡人や身障者を雇用し、景品買取から暴力団を排除します。この方式は全国へ広がり、パチンコの健全化に大きな足跡を残しました。

 

 

今後どうなるか

全日遊連は理事会においてこう言っています。

 

本件問題が、店舗の摘発によって解決するという結末は業界全体の浮沈にかかわることであり、絶対に回避しなければならない

 

吉田ブログ的に言えば、「自分だけが美味しい思いをしたいがために、業界全体を消滅させようとするんじゃねえよ。そんなことも分からねえ馬鹿は腹かっさばいて死ねやボケ」って感じかな。うん、違うね。

 

いずれにせよ、ホール団体が1,000発で数十発と決めた以上、傘下団体、および傘下団体の組合ホールは、これに従うでしょう。従わないホールはどうなるかなぁ。

 

まず間違いなく、従っているホールからの密告は入るよね。同時に、2ちゃんねるやまとめサイトで祭りになる。だって皆、ビデオカメラを持ってるんだぜ? 1,000発分撮影し、店舗外観を映し、ネットで公開ですわ。

 

等価ホールは厳しい現実に晒される。先日の岐阜方式や、既に脱等価を実現している大阪はまだしも、県下全店舗等価なんて県もあるわけでさ。

 

いずれにせよ、現在の一般入賞口を見る限り、ギリギリまで粘る、あるいはギリギリどころか12月以降も今まで通りというホールはありそうだ。ネットに晒されて、警察へ密告されて、営業停止まで追い込む「祭り」は開かれるのかね。

 

もちろん、摘発ホールが出ないことこそ最高だけれど、所轄官庁の意向や業界団体の声明を無視し、健全なホールまで危険にさらす連中は、立ち上がれないほど痛い目を見るべきだとも思うよ。やっぱり、正しくあろうとする人は報われ、悪さをする人は罰せられるべきじゃないかしらね。

 

ボン感

Posted by ボンペイ吉田