ボン感・久し振りにガンダムを打ってみた
序章
先日のコンペでもらった景品がガンダムのゴルフボールだったので、久し振りに打ってみました。MAXじゃないけど1円パチンコです。玉単価の影響なのか潜伏の影響なのか、2.5円交換時代に登場した荒めの羽根モノを打ってるような感覚になるのよね。勝っても負けても4～5,000円といったところ。
で、勢い込んで長文記事を書いてみたら、お前それはどうなの？？ というツッコミをいただきまして。改めて書き直しました。
概要
日時・2015年8月14日（金）
場所・マルハン茂原店
投資・1,000円
回収・2,500円
収支・＋1,500円
感想・ガンダムは1円に限る(。-`ω´-)
Lv.1 着席・打つ前、打ち始めるとき
ガンダムってやつ
子供の頃、ガンダムって好きでした？ 私は嫌いだった。というより男の子向けのアニメに興味を持てなかった。魔女っ子メグちゃんだの花の子ルンルンだのを見てた。いつかは僕の住む街に来てくれるのかなー的な。
そんなもんだから、ザクだのドムだの、意味分からん。ホワイトベースとジムはどっちが強いの？ くらいな認識でした。昨年、ファーストガンダムを全て見て、その世界観に感心すると共に、やっぱり強さレベルが分からんなと。モビルスーツの特徴（陸戦特化とか）と、戦闘力の序列を知りたいっす。
まずは座ってデモ画面を見る
SANKYOは激アツポイントをデモ画面で流してくれるからありがたい。初見でも打てる。新しいルパンなんて、何が出ればアツいのかまるで分からないでしょ。その点、SANKYOは打てるんだよな。打ちたい釘をしているかは別として。
ジオン公国ってさ。年老いて精彩を失った創業社長に、海外留学経験のあるキシリア専務、営業本部長のドズル、坊やは常務で、ギレンは代表権をもらえず不満をため込む副社長というイメージ。一歩間違えれば大塚家具だ。
Lv.2 認知・通常時の印象
会話予告で首をかしげた
マクベ「戦いはこの一戦で終わりではないのだよ」
部下「マクベ大佐自らお出でになる必要はないかと」
なんてことのない会話だし、原作通りなのかもしれないけど、これって大佐と部下の順番を逆にした方が、頭に入ってきやすいよな。パチンコ的にも、後から出てくるキャラを主役級にした方が見ていて楽しい。そういう視点で見ていくと、連邦側の会話もちょいちょい「順番逆じゃね？」と思ったりする。
フラウボウ「アムロはガンダムで出ますって」
セイラマス「何？ フラウボウ」
これなんかも逆の方が分かりやすそう。文章を仕事にしてるから気になっちゃうんでしょうね。一種の粗探しなんだけど、通常時の暇つぶしとしては、保留変化やミニゲームより楽しかった。
ミニゲーム
液晶下中央で、ボールゲーム？ とかいう、3つのハードルを越えれば保留変化という演出。まあ見るよね。空気と分かっていても、チマチマ動かれると見ちゃう。見た挙げ句、メインの液晶で展開していた予告を全て見逃した。電飾も全く頭に入らない。なんかすげぇ損したように感じた。保留が変化するかどうかより、今目の前で大きく展開している演出に注視したかった。
パチリンク
「パチリンクでレベルを上げないと勝てない」って言われた。パチリンクって何だっけ。携帯連動だっけ？ せっかく用意した携帯連動だから使ってほしいんだろうさ。でも私は面倒くさがりだし偏屈だから、強引に誘導されても決して振り向かない。
携帯連動って実際にやる人は多いのかな。「他社もやってるから搭載する」とか、「機械を売るための要素、頑張ってるフリ」なんて意見もあるけど、面白いならやってみたいとも思う。
ニュースキャスターのお姉ちゃんナイス
「ジオンニュース、ギレン総帥より、このまま続けよとのことです」みたいな演出を何度か見た。ああ、もっとカネを使え、1発でも多く打ち込めってことか。うん。まあ。なんだかなと呆れつつ、打ち続けたら本当に当った。総帥は正しかった。
予告の熱さは絶対強度ではなく、落差
完全に予告無しからの導光板フラッシュ。「ほふ！？」と驚いた瞬間にガンダム図柄がど真ん中に止まり、疑似連スタート。このテンションの落差には気持ちを揺さぶられたな。強度50の通常演出から60にしたって、10の迫力しか感じないわけじゃん。0から30にすれば30の迫力を得られる。ポイントは落差だよなと改めて実感しましたよ。
Lv.3 把握・信頼度の柱を把握できる？
三連星なのに★×2とは、これいかに
敵モビルスーツとのバトル時に「★★☆☆☆」と出るでしょ。これ、敵の強さなのか、勝つ可能性なのか、一瞬では判別つきませんでした。冷静に考えれば勝つ可能性に決まってるんだけど、雑魚だから★×2で、あれ、でも三連星には苦戦しなかったっけ？ あれ？ どっちだ！？ みたいな。
着席の項でも書いたけど、モビルスーツの強さレベルが分からん。おそらくそういう人用に★を付けたんだろうけどな。贅沢を言えば、★なんてなくても演出そのもので理解できればありがたいよね。
ギレンの扱い
長演説や連続予告で思ったんだけど、この機械、ギレンの扱いが本当にうまい。「・・・肝要ではないですかな？ 父上」からの間髪入れぬ保留変化。しびれた。
ハロ、邪魔
「ボタンを押して」と、ハロに言われた。言われたんだけど、中央に居座ってるもんだから、ハロの後ろで展開しているボールゲームが見えなくなっちゃった。その程度の重要性なのかよ、ボールゲームは。
Lv.4 納得・大当りの楽しさ、気持ち良さ
ハンドルボタン？
ハンドル前面に驚かし装置が内蔵されてるのね。試打中に気付かなかったから、ビックリした。ただ、普段の握り方だと絶対気付けないだろうなぁ。
大当りするとき、ハンドルボタンが飛び出て、画面が真っ赤になり、役モノ成立したら、ガンダムは何もしてないのに敵は傷を負い爆発したよ。敵を仕留める瞬間を描かないのは牙狼っぽいなと思った。今はこういうのが流行なのかね。
聞き慣れた曲は最高のごちそう
エヴァもそうだけど、一発目の大当り時に聞き慣れたメインテーマを流すのは大正解。最近はひたすら曲数ばかり増やそうとするでしょ。中には大当りに適さない、やたら静かな曲までぶち込む。雑曲でも増やしさえすればいい、みたいな。雑曲なんてのは飾りです。偉い人にはそれが分からんのですよ。
見慣れたムービーは最高のデザート
アニメのオープニングで散々見て、世界観へ引き込んでくれた「0079人口半減」のムービーを美麗CGで見られた。美麗さと稼働は相関しないけど、やはり美しさはパワーだと思った。
第二次大戦って世界中で8,000万人が死んでるんだよね。第一次大戦は1,000万人だからおよそ8倍。第三次大戦は億を軽く超えるのかな。
止められぬ戦争というのはサンクコスト（埋没費用）の塊です。既に失われた将兵の数、投じられた費用、今ここで止めたら全てが無駄になってしまうとと考え、元を取ろうと戦争を継続してしまう。ゆえに戦争は起きやすく止めにくいと言われるし、人口の半分を失うほどに悪化するのでしょうな。
大きいことはいいことだ？
シャアザク？ あの役モノ落下は強烈な印象を残しますね。大きい物が落下するインパクトってあるよな。痩せてる人がバンジージャンプしても何とも思わないけど、ボンペイ吉田なら、バンジーどころか階段から飛び降りただけで笑えるでしょ。
Lv.5 感動・リピートしたいか
まあ、私はリピートしてる方じゃない？ くっそみたいな渋釘だけど、そこは「潜伏してるんじゃないか？」という思い込みでカバー。で、実戦するときっちり3連チャンで止まったりしてな。一度でいいから、写真の回転体が発動するのを見てみたい。初当りは5回くらい引いてるんだけど、一度も見てないのよ。
こういう風に書くと、「初当たり5回くらいじゃ魅力は分からないよw 吉田さんって意外に素人だよねw」とか言われちゃうんだわ。以前スロットの記事を書いたことがあったでしょ。そのとき、某開発さんから言われた。だから私は、打った感想をブログへ書くのを止めた。
驚いたんだよ。ああ、作る人達は素人臭さを笑うんだなって。もちろん本人にそういうつもりはないんだろうけど、たぶんその感覚って、「素人には取っつきにくい演出」となって、表に出ちゃってるぞ。
もちろん、多くの開発者は素人ではなく濃い既存ファンを対象に作ってるんだろうけど、みんなが何度も打てばこんな低稼働にはならないわけで。つまり、素人だけじゃなく濃いファンでさえも分からない機械ということ。ならば、ざっくりした「淡い感想」からも、低稼働の原因を探ってもいいんじゃね？ と思うのだけれども。まあ、メーカーにとっては違うらしい。
歴史を切り開く意志を持って作っているか
話をガンダムへ戻すよ。
回転体や、右打ち時に通過する小さな機構、ヘソ下のミニアタッカー。さらに、二段階で落下する巨大役モノや変態的なスペックに至るまで、根底に強い意志を感じる。「設計思想」と言ってもいいかな。ここまで作り上げたのは見事と言うほかないし、なんだかんだで5回も打ってるのは、作った人達の強い思想を感じ取れるからだと思う。
もちろん、低稼働であった以上、その思想は現在のファンからはかけ離れているのでしょうね。強い思想であるからこそ、ファンとのギャップは微調整でどうにかなるものではなく、ベクトルから異なっている。
特に上記写真ですわ。大当り中に玉を落とすと、上皿へ残る玉は数十発。右打ちしてるとガッツリ玉は減るから、電サポ中に玉貸しボタンや再プレイボタンを押さねばならない。新台レポートでも書いた点ですけど、これは本当にイライラした。
話題となった販売手法も含め、忘れ去られていくのだろうね。だけど機械の評価者、歴史の傍観者としては、こういう開発者の色をゴリゴリに感じる機械は、欠点も含めて「たまらん」。ましてやガンダムは、直前に一回出してるわけだし、よくぞここまでエッヂを効かせた。
クセが強くて誰しも敬遠するけど、好きな人には刺さりまくる、アルファロメオみたいな台でした。