エイプリルフールだからね「釘調整について」
エイプリルフールネタって当日書かないと許されないのかな? この記事は嘘含みだから内容を信じちゃダメだよ。
警察の立ち位置
警察は何も分かってない?
ホール関係者に多い、「警察は何も分かってない」「業界を潰そうとしている」という意見。そんなわけないですね。
彼ら警察庁キャリアは東大や京大出身者も多いエリートですよ。関連法規や歴史を全て学び、霞ヶ関や永田町の力学にも精通しています。「4号機時代は~」「フィーバー機登場時は~」など、昔話でドヤ顔している人達とはレベルが違います。
古い時代を知っているだけでは未来を作れない。警察官僚は、私達にはとうてい踏み込めない政治力学を駆使しているとお考えください。
警察は業界を潰そうとしてる?
業界を潰そうと思っていたら、とっくに潰しています。他業界に比べユルユルの状態でも生き残れたのは警察のおかげ。彼らにだって利権はあります。それを進んで手放すはずはない。むしろ我々を守ろうとしているのは警察だけです。
にも関わらず、「●●はOKなのか!?」「白黒ハッキリしろ!」と叫ぶ人もいる。白黒付けろと問えば全部黒になります。業界全体を殺すような愚かな叫びは自重してください。
昨年の国家公安委員長による国会答弁以降、警察は(本来なら当たり前の)原理原則に寄せ始めました。現実にそぐわない場合は法律を変えることで対応していくでしょう。それは全てパチンコ業界を健全な形で育成するためです。
釘について
算定書とは
現物を見ていないので何ともいえませんけど、通常時と確変時における、各入賞口への入賞率、賞球個数を記載しているらしい。そこから計算されるベース値も記載しているらしい。らしい。
とはいえ釘と球はアナログですから、ベース値には幅を持たせています。B30~39(センター値35)といった具合らしい。営業時にはこの数字を守りましょう。
今後、パチンコでも役比モニタを搭載された場合、この値を簡単にチェックされてしまう。もしもベースを削り、B28なんていうことになったら、すぐ台を止められ、処分を下されるんじゃないかな。
釘シートとは
釘の頭の位置を透明シートに記載してあり、調整していればバレる。「算定書に記載された範囲に収まるゲージ」が、釘シートということでしょうか。基本的に工場出荷時は、釘シートとほぼ同じ調整となっているらしい。
ここでちょっと疑問なんですけど、納品時、明らかに釘が曲がっていた場合、安易に叩き直しちゃいけないはずですよね。出荷釘の時点で間違っている可能性(不良品の出荷)もあるため、メーカーを呼んだ方が良さそうです。納車時にエンジン不良だったら自分で直さずディーラー呼ぶでしょ? 開店できなければ保障問題へ発展する可能性もありますね。
現実の釘調整はどうする
調整しない。今さらですけど大前提です。しかし、釘シートは「全ての釘を記載するメーカー」と、「一部の釘のみを記載するメーカー」に分かれるらしい。違法を覚悟で調整するホールは、以下のように考えるでしょうね。
・一部の釘のみを掲載しているなら、掲載されていない部分を調整
・全部の釘を掲載していても、シートは頭部分のみだから根元をいじる
一般入賞口を叩けなくても、添え釘部分がシートに書いていないならここを叩いちゃったりしそう。
[写真はあくまでも参考画像であり、当該機種とは一切関係ありません。また、釘調整を推奨するものでもありません]
添え釘を上げれば一般入賞口へ向かいにくくなるから、一般入賞口そのものの釘はいじらずとも、ベースは下がる。やっちゃダメだけど、役比モニタ登場までは、バレにくい。
釘の根元をいじるのは、羽根モノでよく使われましたね。調整ドライバーの出番です。あんまりやりすぎると根元から折れちゃうのだけれども。
機械購入時の絶対的な注意点
不正改造をしないホール
叩けないんですから、出荷釘での運用を強いられます。その時、出率が104%だったらどうですかね。今までならヘソやアタッカーを閉めればよかったけど、叩けない。しかも自店は等価交換だったら・・・。
答えは「赤字を出し続けるしかない」です。
そんな馬鹿なとお思いでしょうけど、叩けないんだもん。赤字になっちゃう機械を調べもせずに買ったお前が悪い、となります。だってビジネスですよ?それくらい調べましょうよ。
なので機械購入時は必ず、出荷釘での出率を確認しましょう。自店の交換率を考え、赤字確定ならば検討から外すしかないでしょうね。
もしも私が警察ならば、出率100%超えの機械を等価交換店で導入していたら、まず間違いなく釘を叩いているだろうと怪しみます。一般ファンからの通報があればすぐ、釘シートを持参の上で確認に行きます。実際の法体系は知りませんけど「等価交換=警察さんいらっしゃい!」という図式になるのは間違いないでしょう。
不正改造をするホール
算定書の数値を守りたくない、出率を下げたい、放出や回収を行いたい。だから釘を叩くのよ。そういう違法行為をするホールは購入前、出率を100にしたときのスタートを確認しましょう。
「出荷釘の出率は110%らしい・・・これを100まで落としたときのスタートは? え? S4.2!? そんなんじゃ使えないじゃないか!!」なんて馬鹿なことにならないようにしたいものです。
おそらくメーカーは今後、政治や世論に対して言い訳をするため、責任から逃れるため、甘い機械を登場させるはずです。その上で、「辛く使ってるのはホールが悪い、我々は努力して甘い機械を作っている!」と主張するのではないか。・・・主張しそうでしょ? でもこれを批判しちゃいけませんよ。もしもあなたがメーカーの人間だったら、同じようにして、組織を守ろうとするはずです。
役比モニタ登場で等価交換は死ぬ
釘シートを使ってもバレぬようベースを落としても、役比モニタ搭載となったら、もうごまかせません。出荷釘のままで赤字を垂れ流すしかなくなります。
自己責任で叩いてもいいけど、台を開けたらすぐ確認できちゃう→稼働停止→営業停止となるリスクを店長個人の責任で負えるかって話よ。
ぶっちゃけ牙狼や北斗の出荷釘出率が108%だったらどうしようか。役比モニタのせいで釘をいじれない。同じ台なのに非等価ホールは黒字、等価ホールは大赤字になる。その時社長はあなたに何と言うんだろうね。
解決する方法は一つだけ。
レートを落とすしかない。
開発系の人達からは「等価は絶対無理。ぶっちゃけ27玉でも無理になる」という意見を聞きます。ご存知の通り最近は、一般ファンからの通報により警察がやってくる。指示処分の累積から営業停止となる。
役比モニタ登場→いつでも釘調整がバレる→稼働停止→営業停止
パチンコで役比モニタを搭載するかは知りませんけど、パチスロで搭載する以上、パチンコも逃れられないと考えるべきでしょう。先日も国家公安委員長は「射幸性の抑制」を宣言しました。安倍政権の閣僚が射幸性を落とすと断言した。この重みを考えましょう。
依存問題を含め流れを把握し、できれば県単位で、いや、全国レベルで一斉に30~33個交換にすべきであると提案します。
このままでは、甘すぎて営業できない苦しみから釘を叩き、営業停止となるホールが大量に発生します。各ホールの判断に任せてレート変更を促したって、上手く行くはずないでしょ。世論はパチンコを許さない。崖から転がり落ちる前に、大手ホール、県遊協は決断をしてほしい。
パチンコ業界の未来は?
どうにかなると思ってるなら、もう諦めろ。今日まで営業できたことと引き替えに、今後は射幸性の抑制、射幸心の制御、依存症への対応等、「建前」が横行する時代になる。俺達は負けたんだよ。経営という名の欲望に負けてしまった。
もう何もかも遅い。これからは社会正義という名の圧力に従って生きていくようになる。
ただ未来は暗いかというと、そんなことはなくて。
一定の線引き、「ここまではやっていい」というラインさえ明確になれば、射幸性以外の工夫は容易になる。パチンコメーカーでくすぶっている変態達、感性が古いと笑われてきた、愛すべきパチンコ馬鹿の出番がやってくる。
期待しろ。奴らは必ず時代を切り開く。必ず下克上を起こす。
ホールにおいても「面白さ」のベクトルが変わるのだから、マルハンを倒す勢力だって現れそうなもんだ。上場解禁となればマルハンだって中小企業だからね。世界は一変する。数ヶ月語の未来は真っ暗だけれど、数年後の未来には希望を持てる。
今ここに断言するよ。
50年後のパチンコは、想像を絶するほど楽しい。
以上、エイプリルフールネタでした。
ディスカッション
コメント一覧
そもそも論、釘っていじっちゃいけないんですかね?w
役物で獲得出来る玉が全体の7割を超えてはならない
遊技くぎ及び風車は、遊技板におおむね垂直に打ち込まれているものであること
元々規則には釘をいじっちゃいけないという文言自体ないですし、規則を逸脱しなければおおむねの範囲内で釘調整は可能だと私は思ってる派なんですよね。
規則にはおおむねという文言は良く出てきますが、
ぱちんこアタッカーのカウントなどもおおむね10個、でも10個以上入ったとしてもおおむねの範囲であると解釈されれば型式試験は通る。
釘も極端に曲げる事、役比の問題はNGでも、おおむねと解釈される範囲内であれば可能なハズなんですけど、どうなんでしょ?
いじっちゃいけないのではなく、無承認変更がマズイ、と考えます。
でもって過去数十年に渡って日本中全て(すべてと言い切れる)で行われていた釘調整は、出率の操作を目的とした無承認変更である・・・というのが、現行法規による行政の解釈。
今、ホール業界が求めているのは、この「出す・抜く」を目的とした、変更承認申請を出さぬ釘調整ですよね。それは法律上認められませんよ=釘は叩けない、という話かなと。
>オレンジさん
私の解釈では釘はおおむね垂直であれば、調整は可能
ただし遊技台への軽微な変更ではないので、所轄への
変更承認申請が必要だと思われます
遊技機の性能に直接関わる部分なので、届出無しの調整は
無承認変更になるハズ
現実的には毎回届けを出すのは不可能なので、
釘調整は出来ないと考えています